経堂の素敵なギャラリーにて



台湾名人茶器発表展示会の会場


台湾茶や台湾の作家物の茶壷を扱う「阿里山茶坊」が、去る2008年4月29日(火)~5月5日(月)までの約一週間、東京世田谷区経堂のkatk katakというギャラリーで「台湾名人茶器発表展示会」を開催しました。

普段、茶壷というと、どうしても中国の宜興の作家物に目を奪われて、なかなか台湾の茶壷を見る機会も少ないのですが、今回の展示会では、台湾を代表する作家の茶壷などが勢ぞろい。すばらしい展示会でした。

なにしろ、普段恐ろしくて手を触れることが出来ない国宝級の作家、阿萬師の茶壷をはじめ、阿銘師、呉政憲、呉律均、徐文哲など、阿里山茶坊さんではおなじみの有名な茶壷作家の作品が並んでいるのです。

やはりなんといってもまず目に入るのが阿萬師のもの。本名は曾財萬(そうざいまん)。1932年に台湾陶瓷重鎮鶯歌に生まれ、13歳から陶器作りを習い,1971年に義成陶瓷廠を設立し、陶器製作を始めましたが、1978年から轆轤で茶壷作りをはじめ、それ以来すばらしい作品の数々を残されています。



阿萬師の朱泥壷


なにしろ、本場中国宜興から汪寅仙、徐漢棠、徐秀棠といったトップクラスの茶壷作家の先生方が阿萬師の作品をわざわざ見に来るというのですから、そのすごさをうかがい知ること阿出来るというものです。

今回は、新たに紫砂の作品を使った新作を展示。しかもこの紫砂は宜興の高級工藝師しか使えない本物の紫砂。それをたたら作りではなく、轆轤で丁寧に仕上げて、美しい光沢のある作品にしあげているのがとても素敵でした。

また、阿萬師の甥の阿銘師の作品も展示されていました。



阿銘師の梨皮壷


梨の皮のように「ぼつぼつ」が入っているところから名付けられた「梨皮」の急須のできばえは、なかなかに見事でした。宜興の一般的な梨皮とは異なり、白い粒粒のような模様が入っていますが、これが使い込むとしっくりと落ち着いて、手放せないほどの色合いに育つのだそうです。