茶藝師取得のための試験
茶藝師になると、茶壷の扱いはお手の物
今まで見てきたような資格要件をクリアし、一定のカリキュラムに基づき学んできた方は、資格取得のための試験を受験することができます。
現在、茶藝師の資格試験を実施できる組織(労働)が中国国内には複数あり、たとえば、中国茶葉流通協会、中国茶葉学会、中国国際茶文化研究会が中心的な組織です。これらの組織によって若干やり方が違うようですが、基本的には、「茶藝師国家職業標準」に定められた試験方法に則り、取得試験が実施されます。
試験には理論知識試験(筆記試験・ペーパーテスト)と技能操作考査(実技テスト・口頭答弁)があります。いずれも100点満点で60点以上が合格となります。
理論知識試験は120分以内で通常の教室等で実施され、技能操作考査は50分以内で品茗室に品茗台、泡茶・飲茶に必要な道具、備水器、その他、茶藝の実技に必要な道具が用意され実施されます。
実技試験は、たとえば、茶壷を使った烏龍茶茶藝、グラスを使った緑茶の上投法、下投法、磁器の茶壷を使った紅茶茶藝、蓋碗を使った花茶茶藝のなかからどれか一つが割り当てられるというような形で行われ、試験官の前で茶藝の手前を実演することが求められます。
経験者の話をお聞きすると、みなさんこのときばかりはかなり緊張してしまって、「頭が真っ白になってしまった」などとおっしゃる方もいました。