三宝園
阿里山高山茶を中心に各種高山茶が並ぶ三宝園
その他の店は地下一階にまとまって出展されている。いわゆる中国茶・台湾茶コーナーとでも呼べるような一角に、8店舗が出展している。
三宝園もOZONE夏の大茶会の常連だ。台湾阿里山高山茶の店として、中国茶・台湾茶ファンに名前を知られている。
今回は、阿里山の春茶を中心に、近隣の高山茶をそろえて、小さなパックから販売している。透明感のある清香の高山茶は、ほっとする美味しさ。特に入手が難しくなってきた阿里山のお茶を、新鮮なまま販売できるのは、オーナーの春子さんの親類が茶畑を営んでいるからだ。
それ以外にも、陳年茶や奨を受賞した文山包種茶など、珍しく貴重のお茶もいろいろと並んでいる。定番の超特級の阿里山高山茶をまずは試してみることをお薦めする。
ついでに、春と冬の味わいの違いを堪能するためのセットなども用意されているので、楽しんでみるのもいいだろう。
阿里山茶坊
作家モノの茶壷がお薦めの阿里山茶坊
老舗の域に達しているオンラインショップ・阿里山茶坊が今回初めてお目見えした。
阿里山茶坊は、以前All About 中国茶サイトでもオンラインショップオーナーインタビューにご登場いただいたことがある。
そこでも紹介したように、阿里山茶坊の取り扱うすばらしい台湾の作家物の茶壷を手に取って見れる機会は非常に貴重だ。
オーナーの張さんが一人一人の作家をまわって気に入った茶壷を仕入れてくるので、その品質は折り紙付きである。高価で手の出ないものもあるが、今回は比較的リーズナブルな茶壷も並んでいるので、お気に入りを探してみるのも良いだろう。
また、品質の良い高山茶もいろいろと取り扱っており、梅山郷太和茶區の太和高冷茶、福寿山義荘高冷茶、大禹嶺105K高冷茶など、お薦めのお茶があれこれと並ぶ。これらの中からお気に入りの定番茶を探しだせると幸せだ。
今古茶藉
工夫が凝らされた今古茶藉
今古茶藉は毎回テーマを決めて展示を行っているのが特徴。
今回の夏の大茶会のテーマである「茶とデザイン」に注目し、「1gの茶葉のデザイン」と題したデモンストレーションを行っている。
茶葉1gというと、ものすごく少なく感じる人が多いのだが、実際にそれぞれの茶葉で嵩が全く違うことを目で確認してもらおうと、皿に緑茶から紅茶まで様々な茶葉を1gずつ展示している。1gの盧山雲霧と太平猴魁の茶葉の量の違いは、とても新鮮に目に映る。
あわせて、その茶の水色も見てもらおうと、茶葉と湯を入れたグラス等が並べられている。緑茶から岩茶までのグラデーションがとても綺麗だった。
今古茶藉の今年のお薦めのお茶は、太平猴魁。オーナーの簡さんが安徽省の山奥まで分け入り、おいしい太平猴魁を持ち帰ったのだそうだ。もちろん、いつものように、黄山毛峰や鳳凰単叢などもお薦めである。