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天空の茶畑からのめぐみ 天空烏龍茶

台湾茶のおいしさを最大限に引き出したペットボトルの「天空烏龍茶」。その魅力を追ってみました。

執筆者:平田 公一





真打登場?

3月26日に、大塚べバレジから新しいペットボトルの烏龍茶が発売されました。

もう数年前、「聞茶」を中心にあれだけ大々的な烏龍茶ペットボトル戦争があったのが嘘のように、この数年は新しい烏龍茶がほとんど出ていませんでした。

聞茶が消え、金の烏龍茶も消え、最近見かける烏龍茶といえば、健康サイドにシフトした「黒烏龍」などでした。これは味わいを楽しむというよりも、むしろ、健康飲料的な商品として取り扱われています。つまり、味わいを重視した烏龍茶飲料がほとんど姿を消してしまっていたという状況だったわけです。

その中で、新しい「天空烏龍茶」は、今までのペットボトルの烏龍茶とは一線を画した味わい重視のお茶として颯爽と登場したといえるでしょう。

天空の茶畑からのめぐみ

このお茶の特徴は、使っている茶葉が今までの烏龍茶とは違うところ。台湾の高山茶として非常に有名な「杉林渓(さんりんしー)」を利用していることといえるでしょう。

杉林渓高山茶は、南投縣鹿谷郷の西隣、竹山鎮杉林渓の番仔田、大鞍、三層坪、龍鳳峽などの茶区で作られる烏龍茶です。

台湾でも高級烏龍茶として知られている杉林渓を使うことで、高級感を出したということなのかもしれません。

これに加え、台湾猫空で発見された品種の四季春という、すがすがしい味わいのお茶を利用しています。

この「天空烏龍茶」に使われている四季春の産地はベトナムの避暑地、ダラット近郊。

ダラット市はホーチミン市から北東方向に約三百キロの高原地帯で、松林に覆われた日本に良く似た風景が広がっている場所なのだそうです。この地域の茶産地としては、バオロックが有名で、以前から日本に輸出するための茶を作っていた地域です。しかし、最近では、高価で取引されるという理由から、台湾の品種が多いのだとか。手摘みで丁寧に作られたお茶は、台湾茶に引けをとらない高級なものもあるとのこと。

そんな四季春を多くブレンドしたこの「天空烏龍茶」は、四季春のさわやかさが全面にでてはいますが、きちんと淹れた烏龍茶の香りと味わいがするものでした。今までの烏龍茶の多くは、香料で香りが作られていたものが多かったのですが、このお茶は無着色・無香料。これも自然な味わいに感じる所以なのでしょう。

良質の茶葉を丁寧に扱った商品だからこそ、その味や香りが際立ちます。そんな自然な味わいの「天空烏龍茶」。かなり茶藝館などで出てくるお茶に近づいたという印象が強いものでした。

このお茶をきっかけに、是非とももっとおいしい烏龍茶飲料が登場することを期待したいものですね。

天空烏龍茶
名称 : ウーロン茶飲料
原材料名 : 烏龍茶(四季春、杉林渓)、ビタミンC
内容量 : 500ml
販売者 : 大塚ベバレジ株式会社
希望小売価格 : 500mlペットボトル 140円(税別)
外装 : 500ml×24本
天空烏龍茶専用サイト



<関連リンク>
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