尖形
尖形も、プリミティブなまま製茶してあるものをさしますが、片形茶よりも茶葉がほそく整形してあります。見分けはなかなか難しいのですが、茶葉がまっすぐ伸びているものが尖形茶、内側にカーブを描いているのが片形茶です。
代表的な茶葉として、太平猴魁を挙げることができます。
太平猴魁 |
花朶形
花朶形は、ミル芽の茶葉を、製茶時に揉捻を加えず、自然の形状を生かして、[火共]青したものをさします。白茶では、白牡丹などがこの分類に属します。
代表的な茶葉として、白牡丹、江山縁牡丹を挙げることができます。
白牡丹 | 江山緑牡丹 |
束形
束形は、茶葉を束ねて加工した茶葉をさします。最近あれこれ見られる工芸茶は、この分類に属します。代表的な茶葉は縁牡丹などです。
錦上添花 | 茉莉梅花 |
団塊形
団塊形は、これも字そのままに、塊になっているお茶を指します。形状としては、柱形、碗形、円盤型、長方形など、さまざまな形状があります。代表的な茶葉は普シ耳団茶や沱茶です。
団茶 | 沱茶 |
顆粒形
顆粒形は、いわゆる紅茶のCTCなどがコレにあたります。CTCとは、Crush (潰す)、Tear(裂く)、 Curl(丸める)の略。コロコロっとした茶葉をさします。中国茶では、海南島で作られるアッサム種の茶がCTCとして作られますが、これが顆粒形に該当します。その他としては、即席茶(インスタント)や茶外の茶の虫糞茶など、この形に該当するのがあります。
代表的な茶葉は、海南島紅茶のCTCなどです。
海南島CTC紅茶 | 虫糞茶 |
<関連リンク>
中国茶は難しくない 中国茶の区分を知ろう!
中国茶の分類1:六大分類その1、その2