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チョコレートと中国茶のマリアージュ(2ページ目)

バレンタイン間近のこの季節。なにかとチョコレートが話題に上ります。チョコレートというとコーヒーとか紅茶。でも、中国茶とのマリアージュも楽しみませんか。

執筆者:平田 公一



チョコレートと岩茶のマリアージュを


東方美人

台湾産の青茶、東方美人
東方美人をチョコレートに合うお茶として掲げると、「なーんだ、紅茶に似てるものね」と思う方もいると思います。確かに紅茶に近い味わいや香りはチョコレートにそのままマッチします。ただ、私がここで掲げたのは、紅茶に似ているからというよりも、むしろ白牡丹と似た理由からなのです。

ご存知のとおり、台湾の苗栗縣、新竹縣、台北縣などで作られる東方美人の別名は「白毫烏龍茶」。白毫の部分と青心烏龍あるいは青心大有(正しくは有の字の横棒はない)の発酵した茶葉の引き出す味香りが、白牡丹ととてもよく似ているのです。もちろん、白牡丹は微発酵、一方この東方美人は発酵度の進んだお茶ですから、まったくおなじであるというわけではありませんが、その口の中に残った味わいや香りに共通点があると思いませんか?

たしかに、ウンカという虫の為害がその味わいや香りに独特の風味をかもし出してはいますが、白毫の持つはっきりとしたティーノートは、発酵度が進んでも健在なのです。

東方美人はメリハリのあるお茶ですし、紅茶のように発酵させたお茶ですから、これもポットで入れて大丈夫。ちょっとおしゃれなティーカップに注ぎましょう。せっかくですから、ここにブランデーを一垂れ加えるという裏技もお勧め。極上のチョコレートとのマッチングが演出できます。

武夷岩茶・鉄羅漢

福建省産の青茶、鉄羅漢
さて、最後にお勧めするのが、もっともしっかりとした飲み口のお茶。濃厚なチョコレートの味わいに負けないだけのコクをもったお茶で、それぞれの味や香りを否定しあうことなく、引き立てるなかなかお勧めのお茶。

どんなお茶かといえば、福建省北部の武夷山で作られる武夷岩茶の一つ「鉄羅漢」。

日本に入ってくる岩茶の多くは火入れがしっかりとしている上に、鉄羅漢は、岩茶の中でも味に特徴をもったお茶で、変に甘さを持たないすばらしい香りなので、チョコレートとの相性は抜群です。

できればエスプレッソ風に、しっかりと茶壷を使って工夫茶で抽出してみてください。そして少量のチョコレートと小さな茶杯の鉄羅漢をじっくり味わってみてください。きっと素敵なマリアージュを楽しむことができることでしょう。




<関連リンク>

彼のハートをつかむチョコレート!?

中国茶以外に、こんなものとあわせてみても

中国のバレンタインは事情は

男はつらいよ?中国のバレンタインは年○回
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