白茶(bai cha)
白毫銀針(福建省) |
太平天国の時代(1857年頃)に創始されたと言われています。
歴史上に現れたのは、宋代の徽宗帝(在位1100~1125)の時。しかし当時の白茶は製法が異なるようです。「淡香淡味」が特色の、お茶の湯色は他よりも淡く、味もあっさりとしていて飲みやすいお茶です。高級なお茶は、香りも良い美味しいお茶です。しかし、カフェインの含有量は高め。
中国でも様々なお茶を飲み尽くして飽きた、通の人が飲むとされていますが、香港などでは、飲茶に白牡丹、寿眉などが飲まれています。白毫銀針はガラスコップで、白牡丹、寿眉はポットで入れて楽しむのが一般的ですが、もちろん入れ方には様々な方法を用いることが出来ます。
白牡丹(福建省) |
白茶は、摘んだ茶葉を円形の水篩(しすい)平籠やゴザに広げしおらせ、焙籠に紙を敷いて弱火で乾燥させ、発酵を止めるという非常にプリミティブな製茶法を用います。「揉捻」を行って強制的に発酵を促すようなことをせず、「萎凋」の段階でゆっくりと発酵を進ませるのが特徴です。そのために、わずかに発酵するので、「弱発酵茶」とよばれます。
芽の部分を摘んで、日光の元でさらしたり(日光萎凋)、室内で空気にさらしたり(室内萎凋)して、水分を90%程度まで飛ばし、最後に[火共]焙して乾燥仕上げを行っています。
採摘(茶葉を摘みます)→萎凋(日光や室内で自然乾燥します)→乾燥(仕上げの乾燥をします)
発酵度:微・弱発酵
香 り:果物
代表茶:白毫銀針、白牡丹、寿眉