中国茶館 フーチャの入り 口に置かれたお店の目印 |
先日、静岡で開催された「世界お茶まつり」をみに行った際に、折角だから静岡にある茶館に寄ってみようと、あれこれと探してみました。昔からの茶仲間でもある勝又さん親娘がやっている「萬千吉茶坊」は、お茶まつりに参加しているので、臨時休業。
お茶の先輩阿部さんがやっている静岡池田のTea Shop TATAも、今回はちょっと遠いなあと、駅の周辺でお店を探していたのです。すると、「三保原屋ロフトさんの近くに美味しい中国茶が飲めるお店がありますよ」ととあるBBSに書かれているのを発見。うん、宿泊しているホテルからも徒歩5~6分。これは行かなければということで、訪問してきたのが「中国茶館 フーチャ」というお店でした。
■ くつろぎの茶館
そこでランチの時間帯を狙って早速出かけて見ました。場所は、静岡・呉服町通り。呉服町の交差点を通り過ぎ、すぐの2階にありました。商店街の中なので、そのままずんずん歩いてしまうと見つからないのではないかと思いましたが、入り口には小さなかわいい茶器が飾られているし、比較的目に付きやすい看板がすぐ目に飛び込んできます。
静かな空間の座敷 |
窓側の席は座敷になっていて、窓には竹があしらってあります。テーブル席も上品な中国式の骨董テーブル。それらには磁器製の煮水器がおかれ、時間を気にせずにお茶を飲むことができる状態になっています。
スタッフの女性が席に案内してくれますが、お店が空いていれば、「開いているお席にどうぞ!」とやさしく声をかけてくれるので、自分のお気に入りのテーブルを作ってしまうのも良いかもしれません。
冷たいお茶もおいしく飲める |
■ 豊富なメニュー
茶館に入ってまずは茶譜を点検ですが、そこには緑茶から工芸茶まで幅広く掲載されています。茶葉の特徴などが丁寧に書かれており、初めてお茶を飲む方でも安心して注文できる工夫が凝らされていました。スタッフの方の話だと、茶葉が常時40種類以上そろっているのだそうです。特に、台湾のお茶の品揃えはなかなかのもの。
メニューの一端を覗いてみると、僕の大好きな梨山高山茶(りさんこうざんちゃ)」が700円、西湖龍井(せいころんじん)が700円、25年ものの普[シ耳]沱茶(プーアールとうちゃ)が900円、工芸茶の茉莉一点紅が600円など、東京に比較すると「安い」というのが第一印象でした。これだけ豊富にメニューにお茶が載っているとどれにしようか迷ってしまいますね。そんなときには是非スタッフに声をかけましょう。気軽に教えてくれること請け合い。
もちろん、メニューには、アーモンドゼリー、黒ゴマあん入りゆで団子、カメゼリー、そして マンゴープリンなど甘いデザートもたくさん並びます。そして普通の点心も見逃せません。土日以外はお粥のランチなどもあるそうです。
お茶まつりを歩き回ってすっかり熱くなってしまっていたので、この日は冷たい文山包種茶をいただきましたが、時間があれば是非じっくりとお茶を楽しみたかったなあと思いました。
ちょうどお茶まつりのために来られていた台湾奇古堂の沈さんや「中国茶雑学ノート」の著者、成田重行さんも訪問したそうです。
最後にオーナーの金森さんとお話をしましたが、「大人がのんびりできる店」という彼のコンセプトのとおり、店内のゆったりと時間の中で時間をかけてくつろげるスペース作りがしてある茶館は、とても貴重な存在ですね。是非静岡を訪問した際は、是非立ち寄ってみていただきたいお店です。
SHOP DATA
中国茶館 フーチャ
住所:〒420-0031 静岡市呉服町2-3-5 2階
電話:054-252-8655(FAX共用)
営業:12:00~20:00
定休:水曜日