おいしい沱茶を選ぼう |
実は、普[シ耳]茶選びはとても難しいのです。もちろんそれはビンテージ物といわれる年代の経たお茶ほど価値があるからで、見た目だけでは、どれが良いお茶なのかほとんど解らないのです。中国ならではのイミテーションもたくさん出回っています。
でも、古くて希少価値のあるそんなお茶選びはコレクターに任せておいて、おいしいお茶を選ぶコツを覚えてしまいましょう。
▼ 良質のお茶がある中国茶専門店で
良いお茶を選ぶ基本は、良いお茶がどんなものかを知っている中国茶専門店で買うのが一番。特に普[シ耳]茶は難しいので、お茶を良く知っているお店の人に聞いて見ましょう。
それでも、良い普[シ耳]茶の見分け方は知っておいて損がありません。まずは、良い普[シ耳]茶は表面のつやがあり、生き生きとした色をしています。香りもチョコレートのようなものや深い森からただようような、落ち着いた香りが良いものです。年代がたつにつれ、固められた茶葉が乾燥し隙間ができるので、茶葉が比較的緩んでいて、手で崩すことができます。
▼ 必ず試飲させてもらう
お店の人がこれが良いといっても、自分がおいしいと感じるかはまた別の話。だから、薦められたものは必ず試飲してみましょう。そのお茶を飲み続けられると思ったら買うようにしましょう。
▼ できれば塊のお茶を
普通、普[シ耳]茶は、固形茶として作られます。ですから、買うときも塊のままの固形茶を買うのが一番。値段がやや高くなってしまいますが、それを崩して飲むようにすればとても経済的。保存もしやすいというメリットがあります。
普[シ耳]茶も、さまざまな名前のものがあります。たとえば、「大益プーアル茶磚」、「7562雲南プーアル磚茶」というように磚茶という名前がついているものは、四角く固められたお茶です。また、「雲南七子餅茶」、「老樹園青餅」というように餅とか餅茶といわれるものは、円盤状のお茶です。さらに、「雲南沱茶」と呼ばれるものは、お碗型をしています。
このように様々な形のお茶がありますが、お勧めは、10年以上経っているものを選ぶと良いでしょう。今回の家蔵普[シ耳]沱茶はその中でも、年代物のお茶です。まろやかな口当たり、後に残る後味がとても甘いお茶です。
おいしい普[シ耳]茶を飲む |
普[シ耳]茶の入れ方は、そんなに難しくありません。茶藝と呼ばれるような作法も普段は使いません。でも、いくつかのポイントがありますからそれは覚えておきましょう。
▼ 茶葉を崩す
家蔵普[シ耳]沱茶は、年代ものの餅茶よりも崩すのが大変ですが、先のとがったナイフなどで崩します。その場合、外側はかなり硬く固められていますから、お碗の内側から崩すのがコツです。
▼ 茶葉を洗う
お茶を淹れる際には、まず洗茶(せんちゃ=「茶葉を洗う」という意味)しましょう。 茶葉に熱湯を注ぎ、アクやホコリを落とすのです。使う茶器は茶壺(ちゃふう)もちろん紅茶のポットでも土瓶でもOK。ただ日本茶の常滑の急須などは匂いが付くことがありますから避けましょう。茶壺の場合は普[シ耳]茶専用にしてしまいましょう。
暖めた茶壺に茶葉を5gぐらい入れて、熱湯を注ぎます。30~40秒おいてその湯を一度捨ててしまいます。これが洗茶です。
▼ 熱湯を注ぐ
普[シ耳]茶は紅茶とおなじように熱湯で入れるのが基本です。湯を注いでからおよそ1分程度おきましょう。最初は薄いと思うぐらいのお茶でも、だんだん煎を重ねていくにつれ、すぐに濃いお茶が入るようになりますので、時間を短くするなど調整しましょう。
▼ 茶海に注いで茶杯へ
普[シ耳]茶も同一の濃さにするために茶海(ちゃかい)と呼ばれる器に一度注いで、そのあと茶杯にそそぎます。もちろんあらかじめ茶海も茶杯も暖めておくことが大切です。
■ おいしい普[シ耳]茶が買える店とお勧めのお茶
■ 春風秋月 十五年プーアール茶
■ China Cha Club 方磚18年
■ 老地方茶坊 千両茶
■ 桃福 [孟力]海七子餅茶
■ しゃおしゃん焙煎工房 千年古茶青餅
しゃおしゃん焙煎工房は、直接対面販売を原則にしているので、基本的には通信販売はしていません。
■ 身体に効く中国茶
~冷え性を予防する~ 血行をよくする中国茶
~老化を抑制する~ 美肌を作る中国茶
~脂肪を貯め込まない~ ダイエット効果を高める中国茶