
香港の茶荘、茶館のレポート第二段は、従来の老舗にはなかった新しいアイディアを引っさげて数年前に登場した明茶房(Ming Cha)をご紹介しましょう。

オーナーは、関 仲良(Leo Kwan)氏。香港生まれの彼がお茶に目覚めたのは、米国イリノイ大学シカゴ校を卒業し、芸術学修士の学位を武器に米国でマーケティングデザイン事業に携っているときだそうです。
彼のコンセプトは「上質な中国茶をより身近に」。そのためには、従来のやり方でお茶の商売をするのではなく、もっと視点を変えたやり方をする必要があると感じて、今の会社を起こしたとのこと。
Ming Chaの特徴は、そのパッケージデザインを見ると分かるように、シンプルで新しい感覚が取り入れられていること。白を基調にしたパッケージには、お茶の名前が前面に記載され、さらに何時何処で取れたお茶か、どのように飲むのが良いのかといった情報が、非常に詳細に記載されています。
しかもそのパッケージは、非常に密封度の高いアルミニュウム・ラミネートバッグを使用するなど、消費者にとって良質なものを提供したいというコンセプトであふれています。
訪問したMing Cha Tea Barは、いわゆるデパチカの端っこに設置してあるカウンター式のもの。スターバックスなどで見られるお洒落感覚満載の今時のスタイル。ところが、出てくるお茶は、訓練を受けたインストラクターによって丁寧に入れられた高級なお茶なのです。メニューにも、Ming Chaが扱うメインのお茶がラインナップされています。
![]() |
関氏(右)とスタッフ(左) |