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 草・豆の香り 草のような青臭さを感じたり、豆のような香ばしさを感じる香り お茶の種類:緑茶、白茶、黄茶  | 
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 花の香り&果実の香り フンワリと甘い花の香りや芳醇で豊なフルーツや蜜の香り お茶の種類:青茶、紅茶  | 
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 土・苔の香り 独特な土や黴、あるいは、苔を連想させるような香り お茶の種類:黒茶  | 
こんな分類でお茶を覚えるのも分かりやすいかもしれません。

▼ 香りによる中国茶区分
中国では、香りによるお茶の区分も行われています。複雑ですから覚える必要はありませんが、こんな区分もあるということで簡単にご説明すると以下のとおりです。
| 毫香 ハオシャン  | 
白毫の多い茶を淹れたときにふんわりと立つ独特の香りを「毫香」といいます。銀針(ぎんしん)、毛尖(もうせん)、毛峰(もうほう)など、産毛の多い若い芽(ミル芽)のお茶を入れたときに立ち上る香りによるお茶の区分です。 | 
| 嫩香 ネンシャン  | 
ミル芽の香りが全面的に立つお茶の区分です。峨芯、毛尖、毛峰などの一部で感じる事が出来ます。 | 
| 花香 ファシャン  | 
いわゆる花の香りを帯びたお茶全般をさす区分です。特に蘭、梔子、珠蘭花、米蘭花、金銀花などの香りを発するお茶です。主に、青茶、紅茶、花茶、緑茶の一部などがこの類型に属します。 | 
| 果香 グオシャン  | 
桃、蜜桃、雪梨、佛手柑、桂圓(竜眼)などの香りを帯びたお茶全般をさす区分です。主に、福建省北部の青茶、鳳凰単[木叢]などがこのお茶の分類に属します。 | 
| 清香 チンシャン  | 
清香は、典型的な[火共]青緑茶の香りですが、乾燥するときに火入れを行い、また萎凋する際に揺青をわずかにする一部の黄茶や青茶にも感じる事が出来る香りの区分ですつまり軽発酵で、なおかつ火入れも軽い青茶などの香りを指します。台湾の高山茶、文山包種茶などがこの分類に属します | 
| 甜香 ティアンシャン  | 
工夫紅茶の典型的な香りです。清甘香、甜花香、乾燥果物の香り、桂圓の香りなどがするのが特徴です。 | 
| 火香型 フォシャンシン  | 
[火共]焙の際に火入れを高音で強くしたお茶がこの香りの区分に属します。日本茶で言うとほうじ茶に近い香りですが、中国茶では、黄大葉、古労茶などがこの区分に属します。 | 
| 松烟 ソンヤン  | 
言うまでもなく、煙で燻焙した香りを持つお茶の区分です。代表的なお茶としては、正山小種、六堡茶、[シ為]山毛尖などをあげる事が出来ます。 | 
| 陳醇 チェンシュン  | 
製茶工程で寝かせる工程が加わった、陳年香のするお茶の区分です。普[シ耳]をはじめとする黒茶、緊圧茶などがこの区分に属します。 | 
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多くの人が中国茶に惹かれる理由の一つとして「香り」を掲げます。茶杯の香りを大きく吸いこむと、刻々と変化しさまざまな表情をみせる甘い香り。その虜になってしまう人はとても多いにちがいありません。






