中国茶/中国茶関連情報

ペットボトルの中国茶を検証する 中国茶、昨年来のトレンド♪

昨年中国緑茶でペットボトル界の勢力図を塗り替えた中国茶ですが、その後のトレンド、探ってみました。

執筆者:平田 公一

昨年の丁度今頃でしょうか。中国緑茶がいっせいに発売になって、世間を驚かせましたが、あれから一年、ペットボトルの中国茶の世界も徐々に世代交代が進んできています。もちろん中国緑茶にだけ押されていた訳ではなく、その間、新しい烏龍茶もいくつか登場しました。しかし、ここに来て、再びサントリーが中国緑茶をリニューアル。日本緑茶との違いを強調して躍進中です。

今回のガイド記事は、そんなペットボトル界の昨年来のトレンドを探ってみましょう。



中国の70%を占めるお茶って?なによ(^^;)
それは中国緑茶♪

缶入り(ペットボトル)の烏龍茶の世界では、圧倒的な強さを誇るサントリーの烏龍茶。しかしその烏龍茶に殴り込みをかけたキリン聞茶。その聞茶の人気もやや下降線をたどる頃、颯爽と登場したのが中国緑茶でした。

同時期に発売になった3種類の中国緑茶。サントリー、キリン、そしてネスティー。龍井、雲南緑茶、そして黄山毛峰と、中国緑茶を代表するお茶を取り上げてペットボトルに仕上げた当たり、本当に斬新でした。特に各社のCM戦略は、見事の一言。「ネスティー中国緑茶」の鈴木京香さんさんが「烏龍茶ありますか?」と尋ねてもどこへ行っても 「没有(メイヨー=ありません)」と首を振られてしまうCMは、彼女の「好喝(ハオフゥ)」という言葉と伴にすっかり巷に中国緑茶の存在をアピールすることに成功。さらに、米倉涼子さんが出演した凛のCMでは、グラスの中でゆれている「黄山緑牡丹」がとても印象的でした。

個人的には「アサヒ 中国緑茶 凛」が雲南緑茶の味をとてもうまく表現しているなと感心しましたが、残念ながら使用されているはずの龍井はぜんぜん感じませんでしたし、日本茶に比べるとまだまだ日常のお茶となるには距離感があるかなと思えてしまいました。また、「サントリー中国緑茶」も、包種茶のブレンドという「中国緑茶」で売っているにはやや潔さに欠けるきらいがありました。皆さんの評価はいかがだったでしょうか。

しかし、やはり中国緑茶がいっせいに登場したおかげで、中国緑茶の知名度が上がったという点では、画期的な出来事だったといえるでしょう。

緑茶の陰にすっかり隠れてしまったけど
烏龍茶だって頑張ったのだ♪

中国緑茶のブームの影に隠れてしまった感じがありますが、烏龍茶の世界でも様々な新商品が昨年は登場しています。

6月4日には、キリンが人気商品「聞茶」のラインナップに「爽聞茶」を追加。従来の「安渓烏龍茶+台湾包種茶」になんと中国福建省の「白茶」を加え、繊細で爽やかな喉ごしに仕上げた1品。夏に向う季節感にマッチし、キリンならではの販売戦略で躍進しました。井上陽水さんが出演したCMも「人間はネ、気持ち良いことが好きなんだ、とお茶の神様は、そう言って笑った。」という言葉がとても印象的でしたね。

さらに6月24日には、サッポロがに東方美人を引っさげて戦線に参加。その名も「サッポロ 烏貴妃(ウーキヒ)」。東方美人を採用した大手飲料メイカーがまだなかっただけに、ちょっと期待が持たれましたが、今一つ知名度を上げることが出来ませんでした。

さらに伊藤園が春摘の新茶の烏龍茶を7月15日から「 烏龍新茶(ウーロンシンチャ)」として発売。無香料・無調味で、さすが伊藤園と通をうならせたことが記憶に新しくよみがえります。



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