中国の70%を占めるお茶って?なによ(^^;) |
同時期に発売になった3種類の中国緑茶。サントリー、キリン、そしてネスティー。龍井、雲南緑茶、そして黄山毛峰と、中国緑茶を代表するお茶を取り上げてペットボトルに仕上げた当たり、本当に斬新でした。特に各社のCM戦略は、見事の一言。「ネスティー中国緑茶」の鈴木京香さんさんが「烏龍茶ありますか?」と尋ねてもどこへ行っても 「没有(メイヨー=ありません)」と首を振られてしまうCMは、彼女の「好喝(ハオフゥ)」という言葉と伴にすっかり巷に中国緑茶の存在をアピールすることに成功。さらに、米倉涼子さんが出演した凛のCMでは、グラスの中でゆれている「黄山緑牡丹」がとても印象的でした。
個人的には「アサヒ 中国緑茶 凛」が雲南緑茶の味をとてもうまく表現しているなと感心しましたが、残念ながら使用されているはずの龍井はぜんぜん感じませんでしたし、日本茶に比べるとまだまだ日常のお茶となるには距離感があるかなと思えてしまいました。また、「サントリー中国緑茶」も、包種茶のブレンドという「中国緑茶」で売っているにはやや潔さに欠けるきらいがありました。皆さんの評価はいかがだったでしょうか。
しかし、やはり中国緑茶がいっせいに登場したおかげで、中国緑茶の知名度が上がったという点では、画期的な出来事だったといえるでしょう。
緑茶の陰にすっかり隠れてしまったけど |
6月4日には、キリンが人気商品「聞茶」のラインナップに「爽聞茶」を追加。従来の「安渓烏龍茶+台湾包種茶」になんと中国福建省の「白茶」を加え、繊細で爽やかな喉ごしに仕上げた1品。夏に向う季節感にマッチし、キリンならではの販売戦略で躍進しました。井上陽水さんが出演したCMも「人間はネ、気持ち良いことが好きなんだ、とお茶の神様は、そう言って笑った。」という言葉がとても印象的でしたね。
さらに6月24日には、サッポロがに東方美人を引っさげて戦線に参加。その名も「サッポロ 烏貴妃(ウーキヒ)」。東方美人を採用した大手飲料メイカーがまだなかっただけに、ちょっと期待が持たれましたが、今一つ知名度を上げることが出来ませんでした。
さらに伊藤園が春摘の新茶の烏龍茶を7月15日から「 烏龍新茶(ウーロンシンチャ)」として発売。無香料・無調味で、さすが伊藤園と通をうならせたことが記憶に新しくよみがえります。