中国茶/中国茶関連情報

見立ての楽しさ 龍井のカタチ(2ページ目)

龍井茶には、さまざまなランクがありますが、極品、貢品といわれる最高級クラスのお茶は、さまざまなものに見立てられて表現させています。その見立ての妙をご紹介しましょう。

執筆者:平田 公一

雀舌(チュエショー)

お茶にはこの雀舌(日本語読みはじゃくぜつ)という名前がつけられていることが多く、名称的にはポピュラーですが、茶葉のランクから行くと、非常に高級茶です。

そもそも雀の舌のように柔らかいという意味があり、また、別の説明では、雀の舌の形に似ているとか(雀の舌の形って、どんなのでしょう。

見たことある方いますか?)、雀が舌を出している姿や雀が両方の羽を開いている姿に似ているなどとも言われています。基本は一芯一葉から二葉で、清明節前後から穀雨までの間に摘まれる茶とされています。

龍冠(ロングアン)

龍冠は、雀舌と同様に清明節前から穀雨前までの間に一芯二葉で摘まれる龍井茶です。残念ながら、これは茶葉の形の形容ではないので、ここで取り上げるのはどうかなとも思ったのですが、蓮芯、旗槍、雀舌ときたら、この次のランクが龍冠なので、とりあえず掲げておきます。

龍の冠とは、昔から帝などが被る王冠として知られており、特に、大唐帝国の創始「李淵」が戴いていたことでも知られています。つまり、それだけ高級なお茶ということですね。

鷹爪(インヂャオ)

さて、通常は龍冠までが極品、貢品とか呼ばれるランクのお茶で、そうそう入手できるものではないのですが、西湖特級龍井ぐらいになると、我々でも入手できるお茶になります。一芯二葉で摘まれる茶で、その形が鷹の爪に似ていることからこのような名前がつけられたそうです。鷹の爪というと日本では「唐辛子」のイメージがありますが、形的に似ているでしょうか?

 

以上、いろんな形の龍井茶をご紹介しました。ランク付けとも関係ありますから、ぜひ、これらの区分覚えておいてくださいね!



【関連お勧めサイト】

おいしいお茶みつけたっ(Chinateaparty)

雀舌
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