中国茶/中国茶関連情報

閑情聴茶シリーズ! お茶を飲むときの音楽(2ページ目)

茶藝館などで静かに流れている音楽。心を和ませてくれますね。お茶をモチーフにした心休まるそんな曲を収めたCD、閑情聴茶シリーズをご紹介します。

執筆者:平田 公一

第五作目からは従来の路線をやや拡大したモチーフが採用されています。この聴茶5「聴壺」は、茶壷を題材に取上げており、作家物としてマニアには涎垂ものの大彬壺や孟臣壺などが曲名にされているのも非常に興味深いですね。曲調も従来より若干力強さを感じる仕上りになっています。



第六作目は、聴茶6「一筐茶葉 一筐歌」。中国各地で茶摘みの時に唄われる採茶謡:湘江茶歌、蜀山茶謡、茶山姐妹、茶郎夢、洞庭茶歌などをモチーフに、心地よい音に仕上げられた8曲です。春の茶畑を歩き回っているような気分にさせてくれるこれらの曲は、このシリーズ最大の傑作だと思います。


そして最後に聴茶7の「奉茶」。「奉茶」とはいわゆる「お茶をどうぞ召しあがれ」という心を表現した曲なのだそうで、このCDでは、お茶を点てる人、飲む人の心を題材にした曲が納められています。一番最後に「茶悟 Expressions」という曲名であるのが何ともほほえましいのですが、心静かに、豊かな時間の中でお茶を楽しむにはもってこいのCDとなっています。

  

奉茶(左)、茶道(右)


この「閑情聴茶」シリーズ以外にも、茶道的精神と音楽を結合した「茶道 Cha Ta, The way of tea」というCDも発売されていますし、お茶をモチーフにしていなくても、お茶を飲むときにぴったりのCDが沢山発売されています。もし、台湾や中国に旅行されたときに、こんな「お茶の時間のためのCD」を見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます