(注)東方美人は2008年12月15日をもって閉店しました。



今回も、前回同様女性オーナーが頑張っている茶藝館を紹介しましょう。

既に名前を広く知られているので、ご存知の方も多いと思いますが、1998年8月にオープンした、台湾風の茶藝館「東方美人」です。オーナーの禰津弘美(ねつひろみ)さんは、台湾で旅行関係の仕事をされていましたが、台湾で流行っている泡沫紅茶のお店に興味を持ち、本格的に喫茶の勉強をするとともに、陸羽茶藝中心で茶藝も学び、帰国後、神奈川県相模原市相模大野にお店を開かれました。

長細いビルの2階にある店内は、右側が長椅子・ロングテーブル席、そこから入り口正面を通って左側はテーブル席、そして一番左手突き当たりは、掘りごたつ式の座敷席になっています。

気が向いた席に座ってのんびりとお茶を飲んだりデザートを食べたり、ロングテーブル席正面にある台湾に関する書籍・雑誌(台北ウォーカー等)を読んだりしながら、のんびりとくつろげるのが嬉しいお店です。

店内に静かに流れるBGMは、中国風のゆったりとした旋律で心地の良い曲ばかり。内装も台湾から持ちかえった装飾品がさりげなく飾られていて、台湾らしさを演出しています。



時は丁度台湾ブームや中国茶と重なって、お店は、毎日賑わっています。単なる台湾の茶藝館のコピーではなく、きちんとしたポリシーを持っているがゆえの賑わいだと思います。

ポリシーは、やはり何といってその「メニュー」に秘められているといえるでしょう。単に中国茶を出せば良いというお店ではなく、また、逆に泡沫紅茶を出せば良いという店でもありません。いろいろなところに工夫のある茶や飲み物を核にしつつ、さらにその周辺のメニューを充実させているのが、東方美人の他の店にない魅力になっているといえるでしょう。

もちろん、中国茶も本格的。台湾の新茶を中心にスタンダードを押さえています。杉林渓高山茶や文山包種茶などは一押しのメニュー♪。茶漉し付のカップでも飲めますし、本格的な工夫茶器で飲む事も出来ます。



さらにオーナーご自身が泡沫紅茶が好きというだけあって、泡沫紅茶もメニューにはいくつかの種類が用意され、特に、ミルクを混ぜ泡立てた珍珠[女乃]茶は甘さ控えめで、種類も抹茶、茉莉花茶、杏仁、ココナッツなどと豊富。クリーミーなおいしさの中に大きなタピオカ状の粉圓が沈んでおり、これを太いストローでズボっと吸うのが何ともダイナミックです。

そしてなによりも嬉しいのが、台湾の各種デザートが味わえること。茶凍(ティーゼリー)、愛玉果凍(オーギョーチのゼリー)、花生湯圓(烏龍茶の中にピーナッツ餡入り白玉を浮かべたデザート)、珍珠ぜんざい、[包リ]氷(台湾風かき氷)、黒ごまのパフェ、椰子圓子(ココナッツの蒸し白玉)や豆花(豆乳を固めたプリン風デザート)などの沢山のメニューがあります。

また、軽食も充実しており、烏龍茶粥、叉焼包(チャーシュー入りまんじゅう)、蘿蔔[米羔](大根餅) 、水晶煎餅(エビ入り焼き餅)割包(台湾風バーガー)、ちまき&ハスの葉ご飯、薬膳ドライカレー、ランチタイムには日変わりメニューやセットメニューもあるほどの充実ぶり。



禰津さんは、「中国結い」も得意で、東方美人で講座も開いています。他には、中華菓子教室や気軽に台湾茶を飲もうという講座なども開催しています。

現在は、お母さんとの二人三脚。厨房で料理を作るお母さん、そしてきはきと明るい禰津さんの働きぶりは、見ていても爽やかで格好よく、とても気持ちいいものです。だからでしょうか、台湾好きの、そしてお茶好きの人間は、必ず何度もここを訪れています。さまざまな中国茶のお店が出来ている中で、このポリシーを持ちつづけて、是非頑張って欲しいですね。

〒228-0803 神奈川県相模原市相模大野3-14-10 第2足立ビル2階
電話:042-767-0720
Fax :042-767-0721
営業時間:11:00~21:00
定休日:水曜日、第3火曜日(祝日は営業、翌日振替定休)
URL:http://www.oriental-beauty.com/

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。