もうひとつの野の花便り
「野の花工房では熱源の薪に、定年になった樽材を使わせていただいています。森に生き、その後伐採、樽に加工され、お酒の発酵を助け、解体され、組み立てられ、また新たなお酒の発酵を助け……とても長い年月……そんな繰り返しの中で、再利用出来なくなった樽材の 長い年月、その木に蓄積されたエネルギーを、野の花工房の石窯パンに閉じ込めたいと、そんな気持ちで石窯に火を入れています」(2008年1月のメールより)「グラハム胡桃」(石窯) 石臼挽き国産小麦全粒粉のクルミパン |
「柑橘ライ」(石窯) 自家製マーマレード、ドライフルーツ入りライ麦パン |
「ここ福井は昨日アラレが降り、冬の足音を感じずにはいられないこの頃です。柚子も黄色く実り、初柚子はマーマレードに仕上げました。 見た目は良くないけど、驚くほど素敵に変身したら、それを ”○○シンデレラ” と呼んでいます。シンデレラに仕上げておいて、その後石窯に入れるなんて、まるで魔女! そういえば、魔女はよくパンを焼いたらしい……?」(2007年11月のメールより)
もうひとつの野の花便りも魅力的でしょう?これは許可を得て掲載したメールの私信ですが、野の花の活動ブログでは、毎日のようにこういう、佐々木さんの想いが綴られています。そこには工房同様、季節の恵みと本当の豊かさが溢れています。
石窯パンを焼いたり、自家菜園の野菜や福井の果物など、身近な食材で料理をつくることによって、「本当の食べものとは何か」を伝えたい、という想いが佐々木さんにはあります。それが野の花の活動の目的。パンは彼女の想いを伝える、メッセンジャーなのだそうです。
「桜ベーグル」 桜の葉の塩漬け、大納言入りのベーグル |
「グラハム食パン」(石窯) 国産石臼挽き全粒粉入り |
日本のパン屋さんにはいろいろなスタイルがありますね。 野の花さんは、伝えたい想いを抱え、いつもそれについて 考えながら焼いています。ものづくりに誠実に向き合う人の想いは さまざまなルートで、しっかりと伝わっていくように思います。
注文のしかた
パンの購入を希望される方は石窯ぱん工房 野の花のネットショップをご覧ください。予約受付期間に注文ができます。この記事で使われている写真は、冒頭にお伝えした通り、過去の「野の花便り」です。「野の花便り 睦月」は1月5日から受付が開始され、売切れ次第終了となるそうです。「野の花便り 如月」(古代小麦カレンズフィグ、オランジェなどを予定)は2月上旬から予約の受付が開始されます「おいしい笑顔があふれるようなパンをお届けするために、これからも精進を重ねたいと思っています。石窯パンのおいしさとともに、なぜ石窯で焼くのかという部分も一緒に考えていただけたら、嬉しく思います」と佐々木さん。
「野の花便り 睦月」詳細をご紹介しました。(2010.1.27更新)
【関連サイト】
■石窯ぱん工房 野の花
2月上旬には、石窯と料理のある暮らし 「料理工房 野の花」としてサイトのリニューアルを予定。現在開発中の、手軽に使える石窯を紹介する「小さな石窯プロジェクト」も進行中。
■石窯ぱん工房 野の花 ネットショップ
【石窯パンのお取り寄せ その他のおすすめ】
石窯パン工房 森のおくりもの