パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

シュール ムジュール【西荻窪】(3ページ目)

荻窪のルクールピューの系列店がオープンしました。クープという深皿でいただくフレンチはカジュアルな価格、日本の丼ぶりものの感覚です。ハレの日でなく日常をテーマにした心温まる料理とパンをレポートします。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

シュールムジュールのパン

シュールムジュールのパン、というより、荻窪のル・クール・ピューのパンと言うべきでしょうか、隣駅の西荻窪でも、そのパンが買えるようになりました。

パンは全体的に小ぶりの食べ切りサイズが特徴で、150円~180円のものが20数種類。アーモンドが粒ごと入った「オランジュアマンド」やこしあんの入った細長い形の「あんパン」など「印象に残ったパン2008年1月~4月」に取り上げたのと同じものもあります。

山型の食パン、パンドミ(315円)はプレーンの他に、ハーブ味、カラメル味のものも。ここの食パンはトーストするとサクッと軽くおいしいですが、そのままで食べるのもおすすめです。パンドミやバラエティに富んだ小さなパンは、家庭でのサンドイッチづくりを面白くしてくれると思います。パンやお菓子を買いに立ち寄るお客さんも多いようです。

パンのショウケース
食パンコーナー 細長いあんパン
ヴィエノワズリ類 人気のオランジュアマンド

カンパーニュにそのままバターをつけて食べるのが、鈴木シェフは お好きなのだそうです。自家製レーズン酵母を使った「カンパーニュルヴァン」は、開店当時からある人気のパンのひとつです。

洋菓子にもパンにも「意味のない飾りはつけない」というシェフの創るパンだから、見た目に派手さはなく、何気ない様子を装っています。でもよく見るとその中に、オニオンとマロンの組合せや、クルミ、アプリコット、ベーコンの組合せなど、料理的でユニークなパンがあるのに気がつくことでしょう。

オープン当初からほとんど変わらないラインナップで、現在は姉妹店2店の店先にも並ぶオリジナルのパンたちは、料理と同じ店に生まれ、その料理に寄り添い、調和をみせてくれます。日常のパンの、ひとつの幸せな在りかたを、この店で見ることができました。

カンパーニュルヴァンは通好みのハード系


■シュールムジュール


2012年閉店
鎌田シェフは独立、2012年10月、ラ・プルミエ・プゥッス(西荻窪)をOPEN


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます