食べきりサイズの美味しさ
500円玉ひとつあれば、あれこれ3つくらい買うことができておなかもいっぱい。パンはすごいなぁと思います。そんな食べ切りサイズのパンがコシュカにはいくつもあります。「ぽてと」はジャガイモの角切り入りのフォカッチャ。エダムチーズが香ばしく、そのままでもいいですが、家で食べるなら夏野菜のグリルなど添えてみても。
「パンオフィグ」はイチジクとクルミに、オレンジピールまで入っているのが嬉しいパン。白カビチーズやワインと合います。イチジクのかわりにレーズンの入った少し大きめの「パンオフリュイ」(300円)もおすすめです。
バタークッペはシンプルなフランスパンにバターを塗ったもの。あたりまえの取り合わせですが、ひとくち食べると止まらなくなる美味しさです。
そう、コシュカのパンはどれも、生地じたいに正統派の美味しさがあります。
ぽてと(200円) |
パンオフィグ(180円) | バタークッペ(120円) |
シンプルな美味しさ
秋元英樹さん |
師匠に言われた言葉がいつも、秋元さんの心のなかにあります。
秋元さん自身、「バゲットやハードトーストなど、粉の味をシンプルに感じられるパンが好きです」というだけあって、彼がつくるその種のパンは、どれも毎日食べたくなる味がします。
たとえば「カンパーニュブラン」。その名のとおり白く、あっさりとしたやわらかめの生地は、食パン感覚で食べられます。
「カンパーニュ」は石臼挽き粉が入りうっすらと茶色味を帯びたパン。水分を多く含みしっとりとしていますが、スライスして焼くと軽く香ばしくなり、わたしはこれが好きです。
オーソドックスな角食パンもミミがカリっと、中がふんわりとした上質なトーストになるところがとても気にいっています。
菓子パンも、シンプルです。
「今まで、こういうパンはつくったことなかったんですけど……」と言いながらも、おすすめいただいた「あげパン」は、きび砂糖のやさしい香りと、意外にしっかりとした生地が人気の逸品なのだそうです。
そんな秋元スペシャル、といえるパンは日々、増えつつあります。
カンパーニュブラン(ホール480円) | カンパーニュ(ホール680円) |
食パン(1斤280円) | あげパン(110円) |
「まだ、コシュカのパンのラインナップは確定していません。秋までには、ルヴァン生地のパンなどを含め、納得のいくパンをちゃんと揃えたいと思って、毎日試作を重ねています」と秋元さん。
数々の名店を経てきた彼だからこそ、「普通のパン」が最も難しいパンだとわかっているのでしょう。自分に課すハードルも高いようです。
コシュカはオープンしたばかり。これから焼いていく予定のハード系やルヴァン生地のパンもまた、とても楽しみなパン屋さんです。
■ブーランジュリー コシュカ
設計施工 有限会社東匠 |
所在地:世田谷区深沢5-23-1
TEL:03-3703-5771
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜
(2007年8月19日~26日臨時休業)
東急大井町線等々力駅より13分
地図:Yahoo!地図情報
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