Bon pain(よいパン)、Bon vin(よいワイン)、Bon fromage(よいチーズ)、この3つがそろえば、人生は素晴らしい!という言い伝えがフランスにあるそうです。 ドンク丸の内店でおいしいパンとチーズとワインを楽しむ会「チーズで巡るフランスの旅」第二回が4月27日に開催されました。フェルミエの本間るみ子さんによるお話、前回はイル・ド・フランス、シャンパーニュ、フランドル、ブルゴーニュ、ノルマンディ地方、今回はロワール地方のチーズのお話でした。そして今回もパンのワールドカップ、クープ・デュ・モンドで日本代表として活躍されたドンクの岡田重雄さんと菊谷尚宏さんによるパンの紹介がありました。 ロワール地方のチーズたちフランスの中西部、ロワール川に沿った地方は山羊の産地。そこで今回は山羊のチーズを中心にテイスティングしました。画像の並び順で奥から手前へ、本間さんのお話やわたしの感想をご紹介していきましょう。
左奥のクロタン ド シャビニョルはこの地方で最も生産量の多いチーズ。舌にしっとりとまとわりつくような食感。フレッシュから表面が硬くなったものまで、熟成別に並べてサーヴされることもあるそうです。オーブンでさっと焼いてパンに載せ、葉野菜といただくクロタンのサラダはかつてパリで大流行しました。 セル=シュール=シェールは比較的あっさりした味わい。山羊のチーズは、脂肪球が小さいのでバターが作れないということからわかるように、一般におなかにもたれず、さっぱりしていて飽きないといわれます。 アラブ語の山羊に由来する名前のシャビシューデュポワトゥ。山羊は何でも食べ、おとなしく飼いやすいので山羊を連れて戦争に行く時代もあったとか。白くきめ細かいチーズで、まったりとした味わい。はちみつとも好相性でした。
小皿左のプーリニィ=サン=ピエールはエッフェル塔の形をした背の高いチーズ。フレッシュから熟成の差を楽しめ、最初はクリーミーでかすかな酸味、2~3週間で身がしまってコクが生まれます。 小皿に入った「デュボワさんのフェセル」はクロタン ド シャビニョルを作る最初のフレッシュな状態。フェセルとは水切り籠のこと。真空パックで輸入されるサラダやデザート向きのチーズです。 オリヴェ サンドレは牛乳からつくられる白カビチーズ。ぶどうの枝を燃やした灰で熟成させたまろやかな味わい。 フージェルはブリーの産地のすぐ近くでつくっている白カビチーズ。シダの葉を飾ってほのかな香りがつけてあります。バゲットと好相性でした。 次のページはこのイベントのほかのメニューととくべつなパンの情報です。 |