クラブ ド サントノーレの目指すもの「女性のネットワークが少ないパン業界で、女性限定の会にすることで気負いなく参加できることは意味のあることだと思っています。」と言う橋本さんもパンの開発に携わり、女性パン職人として並々ならぬ努力をした人です。 橋本さんは、パンをつくる開発の仕事を切望し、それを会社に認めてもらうために自費で学校に行き、さまざまな製パンコンテストで受賞しました。 コンテストで社外の仲間と出会い励ましあった経験から、この会がそういう友達づくりの場になれば、と思っています。井上さんも、仲間との共感とその広がりについて、「一人でがんばって行き詰る時、同じような立場の仲間たちと励まし合い、刺激し合い、情報交換し、切磋琢磨できるといいですね。セミナーで出合った美味しさを分かち合い、さらに次の誰かに伝えていく、そんな輪が広まるといいなと思っています。」 と言っていました。 手際よく成形していく 若い女性のなかには、長期的なライフプランが立てられないまま、結婚や出産までに早く結果を出さなくてはと頑張りすぎてからだを壊してしまう人たちが多いのが現実です。結婚や出産もとても大切なこと。だからこそ、「完走できる働き方」を考える機会をこの会でつくっていきたいということです。 参加者全員が会話できる規模のセミナーを企画
会の方針と参加希望者へのメッセージをいただきました。 「クラブ ド サントノーレは、セミナーを運営する主催者も受講者になり、会費を払って参加します。 貴重な休みに自費で参加する価値のある場であったかどうかを、確かめながら運営していきたいからです。 年に4回程度勉強会を開催する予定ですが、できるだけ全員が話ができるような人数で進めたいと考えていること、会場や手配などの都合から、今はまだ参加希望者の受け入れ態勢が万全ではありません。 多くの人に参加してもらえる場を作ることがこれからの課題です。ゆくゆくは、セミナーの内容等を閲覧できるようなサイトを立ち上げる予定です。」 真剣に働くことを望む女性が女性らしく、健やかによりよい仕事をしていくために。 男性社会の中で自らが苦労した4人から始まったこの会が、やがて食の仕事に携わる多くの女性たちの心の拠りどころとなるよう、 わたしも応援していきたいと思います。
次のページでは第一回のセミナー 「志賀勝栄氏に学ぶパン作りと女性職人の仕事」をお伝えします。→ |
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