パン/パン屋さん取材レポート(西日本)

カフェ・トレボン【福岡】

心地よい音楽と空間。パンのために心を込めて用意される料理。パンが最高の状態でいただけるのは、パン屋さんのカフェならでは。セ・トレボンのカフェには朝から晩までパンを楽しむメニューがたくさんあります。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

パンを買う前に

セ・トレボン浄水店には、本格的な食事が楽しめるカフェが併設されています。

二階にある店に入ってすぐパン売り場。正面のガラス越しに厨房でパンを作る様子が見える。笑顔の素敵な職人は大西さん。

階段を上り、2階にある店に入るとパン売り場があり、右手奥がカフェになっています。パン売り場はとても魅力的ですが、時間があればぜひ、カフェでパンを楽しんでから買うことをおすすめしたいと思います。

カフェは未知のパンとのおいしい出合いのチャンスです。

カフェ・トレボン

カフェの壁には雰囲気のある写真集や本が飾られている(左上)。
「スープとパンとサラダのセット」(1000円)(右上、左下)は、これにコーヒーか紅茶がつく。席からはキッチンの様子が見える(右下)。席数は35。

カフェの料理はすべて大西さんがレシピをつくり、料理人出身のスタッフが形にするのだそうです。

この日ガイドが選んだ「スープとパンとサラダのセット」には数種類のパンの盛り合わせがついていて、さまざまな味を楽しむことができました。グリンピースと枝豆の練りこまれた薄緑色のソフトなパン、オリーブオイルの香るみずみずしい生地のシャバタ、ハード系ではセレアルバゲット、クリームチーズ入りのベリーベリー、ほのかな酸味を感じるパンオルヴァンなどです。ルヴァンは日々研究していて、オープンのときグレープフルーツから起こした種を継ぎ続けているのだそうです。

スープは日替わりで、小さいながらたっぷりと入るSTAUBの鍋でサーヴされます。この日は熱々でクリーミーなクラムチャウダーでした。オイルとヴィネガーのシンプルなドレッシングで味わう葉野菜のサラダは、ハーブの香るクルトンやワイルドライス、ナッツのトッピングが香ばしく、ただの付け合せにあらず。

パンを楽しむメニューは他に、ポトフ、シチュー、カレー、ピザ、ホットサンドなどたくさんあり、迷ってしまいそうです。が、最近さらに楽しく迷わせてくれるメニューが登場しました。それはパン、ソース、トッピング、メイン、野菜、チーズなどをそれぞれ数種類の中から選ぶ「自分で組みたてるサンド」(スープサラダ付き、1260円)。「楽しんで!」と言う大西さんの笑顔が浮かんできます。

心地よい音楽と空間。パンのために心を込めて用意される料理。パン屋さんのカフェならではの、最高の状態のパン。食後のコーヒーを飲む頃には、すっかりセ・トレボンのパンに魅了されてしまっていました。

カフェ・トレボンのイベント

カフェ トレボンでは月一回、さらにパンを楽しみたい人のためにパーティ形式のイベントが開催されています。「デンマークのオープンサンドをトレボンのパンで楽しもう」、「パリのおすすめのパン屋さん紹介と、パリのカフェメニューを食べよう」、「トレボンのホームパーティ」などテーマはいろいろ。デモンストレーションと大西さんのお話もあって、充実の内容です。1月は「フランスの伝統菓子ガレットデロワで新年を祝おう」が予定されています。

セ・トレボン(カフェ・トレボン)入り口
■カフェ・トレボン

閉店(2008.8)
所在地:福岡県福岡市中央区薬院4-15-26 2F

地下鉄薬院大通駅徒歩6分
地図:Yahoo!地図情報
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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