パン/パン業界情報、イベント

ADF+TSUJI一日体験記 レストランで作るパン【1】(4ページ目)

ADF+TSUJIの「レストランで作るパン」のワークショップを体験しました。設備が限られた調理場で作る料理人のパン、アラン・デュカスのレストランで実際にサーヴされているパンを12種類、ご紹介します。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

パン・オ・フリュイ

スペインはイベリア半島の、クルミとレーズンと洋梨のコンフィ入りの甘いパン。たまごも入り、しっとりと重めの生地です。

ガルニテュールを塗った生地を直径2~3センチにくるくる巻き終えたら、縦半分にカット。断面を外側にして接着し、ねじっています。

クルミ、レーズン、洋梨を刻んでバター、小麦粉、カソナードと混ぜ合わせたガルニテュールを薄く均一に伸ばすところがポイントです。

うずまきにしてセルクルに入れてパンオレザンのような感じで焼くこともできます。
さまざまな成形が考えられそうです。

一日目のパン

一日目にはこんなパンを焼いていました。

フガス・リヴィエラ
すぐ食べるのが美味しいプロヴァンスのパン。セモリナ粉の生地で、上にはトマト・コンフィ、アーティチョーク、バジル、小玉ねぎ、オリーヴ、カラーピーマン、アンチョビなどを彩りよく載せます。

クグロフ・オ・ラール・エ・オ・ゾニョン
燻製豚ばら肉と玉ねぎのフォンデュ入りの、甘くないクグロフ。ドイツに近いフランスの地方のパンです。これも大小さまざまなかたちの型で焼くことが可能。

パン・ア・ラ・トマット(ムイエット)
セモリナ粉50%とタイプ55の小麦粉50%の、ドライトマト入りのパンです。

フガス・リヴィエラクグロフパン・ア・ラ・トマット

作ったパンは12種類。 次の記事ではそれらのパンの食べ方、そして食文化の話をご紹介します。

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