レジオンというフランス語で「地方」を意味する店名には藤巻さんが修行や旅で訪れた 地方の伝統への思いが託されています。フランスの地方のレストランにいた時に、 店がみな自分の畑を持っていたことがとても印象的だったそうです。 新鮮で安く美味しい。流通がない分、無駄なエネルギー消費がなくなる素晴らしいひとつの形。 農業を大切にし環境を守り、食料自給率を上げること、すなわち完全に循環する形を実現すること。 それがレジオンの夢だと藤巻さんは言います。 こうしたことを日本で実現していくためにレジオンでは 農業をはじめ安心できるパンやお菓子作りに力を入れ、 必要なものを必要なだけ売り、完全デポジット制(注1)を目指すなど その夢へ向けてたくさんのことを実践しています。 そしてフランスやスイスで毎日、藤巻さんが生活の一部として寛ぎの時を過ごしたカフェもまた 日本で実現されるために、この街にそっと運ばれてきていました。 日本の素材を使って創る普段着のフランス食堂の構想があったり、お皿や椅子などの 販売もあったりして、それはなんだか気持良くワクワクさせてくれるものなのでした。 カフェで楽しく過ごしたわたしはこんなお店がもっともっとできたら良いなと思うのでした。 (注1)デポジット制 使用後の容器が返却された時点で預り金(デポジット)を 払い戻す(欧州ではごみ削減の法律として普及している)制度。 リサイクル(再生)は回収や再加工に伴う多量のエネルギーを使うが、 リユース(再利用)リターナブル(返却)は資源エネルギーの節約になることから、 レジオンでも箱、袋、保冷剤を持って行けば値引きをしてくれる。 レジオン神奈川県横浜市都筑区中川中央1-37-23TEL 045-910-2345 AM9:00~PM7:30水曜定休 前のページへ12※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。