うどんとダシのバランスが良い温かいうどんはかけうどん500円を試す。ダシはこちらも淡色のすっきり系。鰹節・昆布・いりこを感じる。上品讃岐という感じ。甘みが無いため後味がすっきりしている。うどんのもちもち感もより際立つ。しっかり茹でられたうどんは温かい汁に融合する。どこにも固いコシは残らなく伸びの良い弾力を感じることができる。修業先が香川のもり家だということでうどんの弾力に納得。もり家のうどんも太めだが固さを感じさせないしなやかな伸び系。これが八王子で食べられるとは幸せだ。徒歩10分圏に讃岐うどんいそやもあるからまた違った讃岐が体験できる。八王子のうどんレベルはファンには嬉しい。打ち立て切り立て茹で立ての麺うどんが茹で上がるまでの間に店主のうどん打ちを見る機会に恵まれた。団子をつぶした通称『座布団』と呼ばれる生地の状態で寝かされていたものを延し始めた。手前に延ばしてひっくり返して向こう側も手前で延ばして横にして同じ動作。比較的小さめの四角ができる。これを巻きのばしで大きくしていく。すかし打ちが見事である。打ち場があと10センチ横に広いと楽だろうと思うが、そのスペースを目一杯に使った見事な打ち方だった。麺切り台で切り出して小分け。大切なものを運ぶように生舟(麺の入れ物)に運ぶ姿が印象的だった。前のページへ123次のページへ