キュイソンサンドの驚きの味


今はなき伝説のレストランというものがあるとしたら、真っ先に思い浮かぶのが西麻布にあったジョージアンクラブだ。ホンモノのみを集め、一個人が相当の財を注ぎ込んで完成させたレストランという作品は日本にフランス料理という文化を浸透させつつ、2008年に惜しまれつつ幕を閉じることになった。現在はひらまつがオーナーより建物と設備を借り受けてオーヴェルジュ・ド・リルとして営業を続けている。

そのオーナーから教えていただいたのが今回ご紹介する通販専門のスイーツ店、キュイソン。ジョージアンクラブのラストを締め括ったシェフパティシエの川崎達也氏によるショップで、店舗は持たないものの知る人ぞ知るトレジャースイーツになりつつある。

初めてキュイソンサンドを口にした時には、正直言って「びっくり」だ。ビスケット、フルーツ、クリームが三位一体となって溶け込み、食感と味わいがぐるぐるとスパイラルのように口の中で広がり、それは留まるところを知らない。見た目はごく普通の焼き菓子風のスイーツだが、ここまで驚いたのは初めてのことかも知れない。
キュイソンサンド
8種類の味わいが用意されている


栗のケーキ、ロワイヤルマロン。これも見た感じはごく普通の栗のケーキにしか見えない。しかし、味わいはこれまで食べたどんなフィナンシェケーキよりもしっとりと、ねっとりと栗の味をしたためる。熊本産のほっこリとした栗とフランス産のマロンペーストをたっぷりと練りこんだ生地を低温でじっくり焼き上げたもの。それは口に含んだときに焦点を合わせたかのように味わいが炸裂する。「なんという栗のケーキだろうか!」多くの人がそう感じるに違いない。
ロワイヤルマロン
これなら絶品と言っていいだろう