ポール・ボキューズ ミュゼ（六本木）(4ページ目)

座る位置に寄って視界は大きく変る

天皇陛下も

座る席によって東京タワーや六本木ヒルズがすぐ近くに見えるが、その風景が霞むほど居心地がいい。適度なざわめき、曲線的なインタリアは視覚的にやすらぎ、時間は驚くほどゆっくりと流れる。

帰りがけに階下のキッチンを見せていただいた。若い料理人が掃除と翌日ランチの仕込みに忙しい。開店してまだまもない時期の厨房はまさに戦争だ。ランチに関しては400食以上出るだろう。その仕込みたるや想像を絶する世界なのである。キッチンで一心不乱に仕事を続ける礼儀正しく、活き活きとした料理人の姿はほんとうに清清しい。

若い調理スタッフ、雨森氏は一仕事終わってほっとした表情に

1月20日の美術館開館前内覧会には天皇陛下も来られたようだ。2月7日よりポンピドーセンターの所蔵作品展が始まる。日本においてフランスのモダンアートと伝統的フランス郷土料理が出会う日はもうすぐそこに来ている。

ちなみにランチタイムは11時の開店前より行列が続くほどの人気と聞く。今のところ19時半よりディナーの予約を受けており、こちらはまだ席には余裕があるようだ。また6月には代官山、秋には銀座にも出店が予定されている。

すべてを包み込むボキューズ氏のゴットハンド

05年4月に初めてポール・ボキューズ氏に会ったのだが、握手をしたその手はこれまでの誰よりも暖かく、そして大きな大きな手だった。

■ポール・ボキューズミュゼ
東京都港区六本木7-22-2 国立新美術館3F　
最寄駅 ：千代田線乃木坂
TEL　　：03-5770-8161
営業時間
11：00～21：00（L.O.）アラカルト800円～
ランチプリフィクスメニュー11：00～14：00（L.O.）1800円、2500円
火休
※レストランへの入館料は一切かかりません。
※美術館閉館後(18:00以降)でも来店可。
※予約は19:30以降の席のみ受付。
地図はこちらからホームページをご覧下さい。

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