昨年来、仕事やプライベートで地方を訪れる機会があり、そんな中で見つけた特徴あるフレンチや現地の情報を書いていきたいと思います。

第3回目は四国は高松近郊、綾川町に潜む、個性際立つレストランをご紹介します。


高松
披雲閣から艮櫓を望む

玉藻公園内「披雲閣」にて

前日のル・シェノンでは、およそ東京では感じることのない味覚の昂ぶりを感じつつ、翌日は多少の晴れ間も見える気持ちのいい朝を迎えた。朝食は当然ながら讃岐うどん。日曜と言うこともありお目当てのうどん屋さんは休みだったが、とにかく昨夜に引き続き讃岐うどんを身体に染み込ませる。

今日のランチは高松から車で1時間ほどに位置する綾川町のシェ・露堂へ。最寄駅はなく車でしかたどり着けない人里離れた山奥、というほど大袈裟ではなく田園風景が拡がる山の麓というところのようだ。レンタカーを借りておよそ10年ぶりに1人で車を運転する緊張感が朝から身を引き締める。

小川さん
三島氏の丁寧に解説でいつしか私も高松通?
うどん朝食のあと、多少の時間が空いたので駅のすぐ向いにある高松城跡にある玉藻公園へと散歩に出かける。高松城はお堀を再建築中とのことだが、敷地内には緑豊かな庭園と重要文化財に指定されている艮櫓(うしとらやぐら)などがある。高松城は水戸の黄門様の弟君、松平頼重公が藩主となり、228年11代にわたる松平藩の居城となっていたところだ。

幸運な偶然が重なり、地域ボランティアの方であろうか、ガイドの三島氏に非常に珍しい内壁「波型真壁」や普段は滅多に入れないところにご案内いただき、これで高松を語れるぞ!と言うくらいの知識を教えていただいた。特に驚いたのは「披雲閣」という藩の政庁および藩主の住居として建てられた建物だ。142畳敷の大書院は圧巻で、2階の波の間には昭和天皇・皇后両陛下が2度も宿泊されたという。長い時間に亘りご案内をいただいた三島氏にはこの場を借りて感謝の意をお伝えしたい。こうした語り部の方がいらっしゃる高松市のゆとりある姿はさすがだ。

披雲閣
昭和天皇がお泊りになったお部屋
さて、散歩と歴史的建物を見た刺激で多少お腹がすいてきたところで、これから1時間のドライブに出発だ。

それにしてもナビの威力は凄まじい。日常的に車を運転される方には今更何言ってんだ、と言われそうだが、知らない土地でそれも久しぶりに車を運転する身にはこれほどの宝物はない。さすが讃岐の国、うどん屋もナビに表示されているとことが楽しい。


ちなみにフレンチガイドが東京で一番好きなうどん屋さんはこちら

さあ、シェ・露堂はまだだろうか。