1997年
この年は私にとって大きな転機になった年でもある。体調を崩しプロジェクトから外れ、そのおかげでワインと出会い、そしてそれがその後の人生を変えてしまうとは。酒がほとんど飲めなかった私にとって信じがたいことでもあった。97年2月末、とある酒商と出会ったその場で意気投合。ワインの楽しさを広めるために立ち飲みでワインを楽しむ会を開催しよう、ということになり、3月には第一回目、そして今年2006年の4月には9年かけてついに100回目を迎えることができた。97年というとブルータス誌で3号連続でワイン特集が組まれたり、ちょうどワインブームが始まった頃である。そして様々なタイプのフランス料理店も増え始め、目的に応じて楽しめるスタイルが根付き始めた頃でもある。私としてはワイングラスをグルグル回しながら必死にワインを飲んでいた時代が懐かしい。
紹介制で決まりごとも多い会ではあるがそれが長く続く秘訣か |
「料理をテンコ盛りにしてガツガツ食べる方は出入り禁止」なのだ。