フレンチ/フレンチ関連情報

さあ、どうする?!★クリスマスディナーのワイン選び!!(2ページ目)

食前酒とかどーする?この際、ちょっと贅沢にイク?飲めないんだけどどうしたらいい?そんな不安にきっちりお答えします!!(←写真はブルゴーニュにあるレストラン、ル・モンラシエにて)

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

クリスマス
ワインは香りだけでも楽しめるもの 

お酒が弱い方はどう振舞うか?

「自分はお酒が弱いんだ」ということを負い目に感じているグルメは意外とおおいのではないか。私もかつてそうであった様に「ワイン頼まないと店に悪いんじゃないか」というような気がしたものだ。もしそんな遠慮があったらすぐに捨て去ろう。
ほんの少しで酔ってしまう、またはすぐ顔に出てしまうといったことが気になる方はシャンパーニュベースのカクテルを。その際に「お酒が弱いので軽めにお願いします」とひと言を。気の効いたソムリエはちゃんと対応してくれるだろう。そのあと、赤ワイン一杯くらいなら平気であればお肉料理のときにでもグラスでオーダーしたい。ワインは飲まなくたって香りだけでも楽しめるもの。

もしも体質的にまったく駄目という方は「ミネラルウォーター」を。間違ってもハレの日に「お水を」と言ってはいけない。フランスなら「Badoit」と言いたいところだが、ヴィッテル(硬)やエビアン(普通)、ヴォルビック(柔)のうち何かはあるだろう。もしシャテルドンがあればぜひオーダーしたい。ルイ16世時代から伝わるオーヴェルニュ地方の天然微発泡水だ。かなりの硬水だが口当たりは柔らかく、肉料理の脂味を綺麗に流してくれることだろう。アルコールの入っていないシャンパーニュだと思うと楽しくなるに違いない。一本2000円位するかも知れないが、これまで感じたことのない水の食感を楽しめるとしたら安いものだ。

そして、デザートの時にでも「デザートワインでも飲んじゃおっかな」というひと言はきっと相手を密かに喜ばせるだろう。そして食事も後半に差し掛かり気も弛んでくるサービススタッフを奮い立たせることにもなる。締めくくる甘いデザートと共に味わう黄金色のワインの味わいは格別だ。もちろん全部飲まなくたっていい。私も含め単純な男達は心の中でこう考えるはずだ。「おっ、飲めないはずなのに最後に酔いたいのはこの後に期待していいのか。。。」と。

クリスマス
シャンパーニュと共に楽しい時間の幕が開ける

食前酒はどうなさいますか?

食前酒リストを出す店もあるが、席についた後、サービスマンが登場するときの最初のワンパンチワードだ。要はこれが試合開始のゴングという訳だ。私はかつて、そのワンパンチを正面から喰らって「・・・まずいな、お酒弱い上にここで飲んじゃうと。。それ以前に、こういうときは何て言えばいいんだ。。。うーん。。。ジントニックかな、うーん。。。」とかなり動揺したものである。

その時はこう答えよう。「ちょっといいシャンパーニュをグラスで」と。ノンビンテージはいつでも飲めるではないか。ハレの日位ヴィンテージものかプレステージキュヴェを楽しみたい。香りや泡立ちが個性的できっと気分を盛り上げるだろう。そうそう、女性はネイルのお手入れをしっかりと。シャンパーニュの泡は女性の美しい指元と共にある、と言っても過言ではない。
(ただし最初からシャンパーニュをボトルで、というオーダーもなかなかだが。)
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