ニンテンドーDSのヒットを単発で終わらせないために───すなわち、開拓したゲームユーザーを離さないために。「これから」のニンテンドーDSには、ふたつの大きな課題があります。
まずは、「Touch!
Generations」のような新機軸ソフト。『ニンテンドッグス』や『脳を鍛える大人のDSトレーニング』などで開拓した、普段あまりゲームで遊ばない人たちを離さないためにも、良い意味での
“ゲームらしくないゲーム”を継続的にリリースすることは大切です。
そこで! 「Touch!
Generations」の新たなラインナップとしてニンテンドーDSカンファレンスで発表されたのが、脳を活性化させる新しいトレーニングを収録した
『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』と、英語の聞き取りを訓練できる
『英語が苦手な大人のDSトレーニング
えいご漬け』です。また、トランプなどの定番テーブルゲームをぎっしりと詰め込んだ
『だれでもアソビ大全』が11月に登場することも既に発表されています。
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上写真/『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』 | 左下写真/『英語が苦手な大人のDSトレーニング
えいご漬け』 | 右下写真/『だれでもアソビ大全』 |
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ユーザーから多くの要望を寄せられて開発したという『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』は、収録しているトレーニング内容に前作『脳を鍛える大人のDSトレーニング』との重複はほとんどありません。漢字の「書き取り」や「組み立て」、四字熟語の穴埋めや計算&記憶の複合訓練など新たなトレーニングが多数収録され、前作を体験したユーザーをターゲットに据えた内容になっています。初めて体験する人には従来どおり『脳を鍛える大人のDSトレーニング』をオススメするとのことで、新作が出たあとも第1作を並行して販売していくとのことです。
『英語が苦手な大人のDSトレーニング
えいご漬け』は、ニンテンドーDSのタッチスクリーンや音声認識といった機能を駆使して英語を自然に学習することができます。携帯ゲーム機の特性を活かして、いつでも&どこでも少しずつ学習を継続できるお手軽さがウリですが、なかなか上級な内容まで収録されているので受験勉強にもオススメです。
これらの新作も任天堂が手がけているシリーズですが、近い将来はサードパーティからも新機軸かつ多彩なソフトが登場することが期待されます。
カンファレンスで発表された新作ソフトのほかにも、まだまだ未公開の作品が控えているはずなのだ!
ゲームユーザーの枠を広げるうえで、新機軸ソフトの充実は大切です……が、従来のゲームファンを満足させる
“ゲームらしいゲーム”も揃ってこそ、標準プラットフォームとしての地位を得ることになります。
とはいえ、ニンテンドーDSはその斬新さゆえに(ユーザーに)真価を理解してもらうのは難しく、(ソフトメーカーが)真価を発揮するのも容易ではありませんでした。これまでのニンテンドーDSが、ハードメーカーたる任天堂の、新機軸ソフト主導のラインナップになったことは、ある意味では仕方の無いことだったとも言えます。
「しかし、機は熟しました。」……とは、カンファレンスのスピーチを締めくくった任天堂社長・岩田聡氏の言葉。カンファレンスの最後には、ニンテンドーDS向けの新作ソフトラインナップが
大量!に公開されました(任天堂コンパニオンさんもしっかり
激写!)。さらに、岩田社長のあとにはスクウェア・エニックスの和田洋一社長や、ミストウォーカーの坂口博信氏ら著名クリエイターも新作を発表し、今後のサードパーティの活躍をしっかりと期待させてくれました。
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上写真/『マリオバスケット 3on3(仮題)』の共同開発を発表したスクウェア・エニックスの和田洋一社長。 | 左下写真/『FF』シリーズの生みの親・坂口博信氏は、シミュレーションRPG『ASH』を発表。 | 右下写真/初のリメイクとなる『FF?』を発表する、スクウェア・エニックスの田中弘道氏。 |
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また、今年の年末からスタートするネットワークサービス「
ニンテンドー
Wi-Fi コネクション」の詳細も明かされました。遠隔地にいるニンテンドーDSユーザーといっしょにゲームを遊ぶことができるサービスで、全国1000店舗の「ニンテンドー
Wi-Fi ステーション」、3000箇所ののフリースポットから、「カンタン・あんしん・無料」のネットワークに接続することが可能になります。年末の目玉ソフト
『マリオカートDS』や
『おいでよ
どうぶつの森』の発売と同時にサービス開始とのことで、こちらも楽しみです!
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カンファレンスの「ニンテンドー Wi-Fi コネクション」の体験コーナーでは、離れた場所にいるお姉さんといっしょにゲームを楽しむことができました。 |
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ニンテンドーDSのライバルは、PSPか。はたまた携帯電話か。娯楽は多様化しているのに、娯楽に費やせる時間はいっそう限られてきているこのご時世ですから、テレビやパソコン、映画やマンガといったすべての娯楽が強力なライバルになりえます。ニンテンドーDSだからこそ、携帯ゲーム機だからこそ実現できる面白さを提案しなくては、それは「成功」するどころか、存在意義すら危うくなってしまうのでしょう。
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