イーブンペースで走れないランナーに
フリーワークアウトモードでのテンポの拡大表示 |
音楽にぴったり合わせて走った皇居2周データのパソコン表示画面。他のランナーをを抜くときに速度を速め部分の他は、坂道もほぼ一定ペースを維持している |
大会のスタート時など意に反してピッチが遅くなるとテンポも遅くなり、意識していないと遅いテンポにはまってしまうことも。後半次第にピッチが遅くなったときにもテンポが追随してしまうので注意。遅く感じたら自分で意識的にピッチを上げるとテンポも速くなりますが、一致するまでの間(50mくらいか)、ピッチとテンポの間にずれが生じ走りにくさが生じます。
どちらにしてもズレが修正されるまでの間は音楽に誘導されないように音量を下げる等の工夫をするといいでしょう。上り下りの多いコースでは、ズレの発生が増えるので使いにくくなります。
平坦コースでは、イーブンペースを維持するのに役に立ちます。ピッチを固定して設定すれば、前半突っ込みすぎる傾向のあるランナーには、前半の速すぎるペースを抑制できるし、後半落ち込む傾向のあるランナーにはペースの低下を警告してくれるわけで、イーブンペースでの走りをサポートしてくれます。
一定ペースを維持する有酸素運動に最適
テンポを固定した場合の走行距離の表示。小さく経過時間や歩数も表示されている |
この原因の理由に、個人情報の解析ソフトに難があるのではないかと思われます。添付ソフトのマニュアルを見ますと、身長からソフトが自動算出する歩幅は、ウォーキング時に身長の50%、ジョギング時に80%と記されていますが、この掛け率では、おそらくウォーキング時はやや短く、ジョギング時は長すぎると考えられます。これは再検証して欲しい点です。
再生される曲を、運動中に異なるテンポの曲に変更することは可能なので、合っていないと思ったら我慢しないですぐ変更を。
距離不明コースでの緻密なトレーニングも
ログ表示の1ページ目。日時、タイム、走行距離を表示 |
ログ表示の2ページ目。平均ペース、消費カロリー、最大心拍数を表示 |
例えば、4分/kmで4分間(つまり1km)×4本をレスト10分/kmで2分間(つまり200m)でつなぐインターバルトレーニングをプログラムするなら、
1 4分間-速度4分/km
2 2分間-速度10分/km
3 4分間-速度4分/km
4 2分間-速度10分/km
5 4分間-速度4分/km
6 2分間-速度10分/km
7 4分間-速度4分/km
と1~7を一つのプログラムとして入力します。それぞれの設定は自由なので、徐々にスピードを上げて設定すればビルドアップトレーニング用の設定になります。この左側の設定を距離にすることも可能。右側の設定を最大心拍数や音楽のテンポに変更することも可能です。これならかなり厳密に心拍トレーニングをおこなえます。
たとえば、一般のハートレートモニター機器には、心拍数の最低値と最高値を設定してその中間値を外れると警告音が鳴るというものがありますが、その場合は警告音が鳴ってはじめて気がつきます。BODiBEATなら耳から聞こえるリズムに従ってさえいれば設定心拍数の中に納まりますから、心拍トレーニングに向いているでしょう。
距離が厳密に分かっているトラックでのインターバルトレーニングであれば、タイムと心拍数さえ分かればいいですが、距離表示のないところでのインターバルトレーニングには便利です。トラックでのトレーニング時でも、速度管理がいい加減になりやすいレスト時の速度や心拍数を管理するのにも使えます。レスト時に何ピッチ以上には落とさない、というような使い方ができるわけです。