Qちゃんが坂道の頂点で声援
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思いがけないQちゃんの声援に元気がわく |
再びシドニー市街地中心部に戻りましたが、その26km地点の急坂を上りきったところにQちゃんが待っていてくれました。後で「たぶん90%の参加者に声援を送ったんじゃないかなと思いますよ」と話してくれましたが、スタッフと移動作戦をあれこれ考えランナーを待ち受けていてくれました。
高橋さんの声援と、予期していなかったエネルギージェルのサポート(エイドステーションで供給されるのは、水とスポーツドリンクばかりと思っていましたが、水飴様のエネルギージェルの提供が数カ所にありました)で元気復活、シドニーの繁華街シティからダーリングハーバーを経由し、シドニーオリンピックの名場面となったアンザックブリッジを間近に見ての33kmポイントまでの往復です。このあたりもとにかく道がうねってます。
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ハーバーブリッジとは対照的に現代的なアンザックブリッジに平行してかけられている古橋をわたる |
私の時計の高度計によると、コースの累積標高差は上り247m、下り250mでした。30kmも過ぎ、このあたりから上りになるとぽちぽちと歩く人も。しかし、私は走りますよ。
きめ細かいペースメーカー
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背中にペースを書いたペナントをはためかせて走るぺーサー |
フルマラソンには、こまめにぺーサーがついていました。私が確認したのは、2時間50分、3時間、3時間15分、3時間30分、3時間45分のペーサー。このほかのタイムにもいると思います。
シドニーハーバーブリッジでは3時間45分のペースメーカーと一緒でしたが、24kmあたりでやっと3時間15分に追いつき追い越したものの、Qちゃんを撮影したりアンザックブリッジを撮影したりしている度に再度抜かれてまた追いつくという展開。なんとか3時間15分ぐらいでゴールしたいと思っていたので、ペーサーとは抜きつ抜かれつで結構いい目標になってもらいました。
感激高まるラストの2km
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フィニッシュ会場はオペラハウス。階段が絶好の観客席に |
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最後の数百メートルはカフェテラス沿い。食事をしながら応援 |
ふたたびダーリングハーバーに戻り、ドウズ岬を回り込んでシドニーハーバーブリッジくぐり抜けると目の前にどーんとシドニー・オペラハウスです。建物の右手には幟が何本も風にはためいています。残り2km。よしラストスパートだ、とばかりにぺーサーを抜き去りスピードアップ。ここからシドニー湾を回り込むんですが、この残りの2kmがしゃれています。
湾の西側にボードウォークがあるのですが、それもコースの一部、受付会場のあったファースト・フリート公園からはコース幅が狭くなり、両側の観客が間近に大声援を送ってくれます。
サーキュラーキーの埠頭を過ぎてカフェテリアがコース沿いに並ぶラストの1kmはカフェの客が大声援。こちらは大声援にあおられて加速、加速、加速。その私をぺーサーが猛スピードで追い抜いて行きました。おいおい、そんなぺーサーいるか~。どうもここで飛ばさないと3時間15分を達成できないと気がついたようなんですね。
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完走メダルとフィニッシャーTシャツ |
大声援に迎えられて、フィニッシュしました。ネットで3時間15分3秒、グロスで3時間15分28秒。たぶんぺーサーは3時間15分25秒ぐらいだったでしょう。まるでこちらがぺーサーのぺーサーをしてあげたようなラストでしたが、彼から私に握手を求めてきました。「キミも背中に幟をつけてよく走ったよ!」。
やっぱりツアー客はいいなぁ
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モデルが着ているのは参加賞のランニングシャツ |
完走メダル(フルマラソン完走者にはさらに完走Tシャツ)を受け取り、王立植物園に設けられたリフレッシュゾーンへ。売店が少ないのとアルコール販売がないのは残念でしたが、お弁当は持参して仲間と芝生に広げるのがオーストラリア流のようです。
ただ、日本からのツアー客には催行会社がテントにランチも用意しているようでした。このあたりがツアーの良さでしょうね。ちなみに、我がチームもツアーで行きたかったのですが、計画時点(7月)には、ほとんど完売状態でした。
メタボチックでも楽しめるブリッジラン
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体型が恥ずかしいなんていう人は誰もいないみたい。堂々と参加してました。このあたりはブリッジランの後方 |
私がゴールするより前に、さすがにメタボチックとはいいながら2人の9kmブリッジラン取材班は戻っていました。制限時間1時間30分の9kmを1時間22分台と1時間28分台の二人ですからごく後方を走ったり歩いたりだったわけですが、そのスローさで大いに楽しんだよう。
あとで写真やビデオを見てみると、ブリッジランの後方参加者は一様に日本でいえばメタボではないかというような迫力ある方々でした。しかもほとんどが女性で、男性は女性の付き添いにちらほら見かける程度。全体でも、女性の出場者数のほうが男性より多いようです。ブリッジランはランニング初心者の絶好の出場種目になっているよう。我がチームのメタボチックさがまったく目立ちませんでした。