ジョギング・マラソン/ジョギング・マラソン関連情報

ランニングラボで体と走りの能力、全解剖!(3ページ目)

ランニングをもっと速く長く美しく走るには、弱点の補強が一番。その弱点を科学的に検査してくれるのがアシックスが運営するランニングラボ。大学の研究室のようなシステムで、体と走りを解析してみては。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

ランニングマシンで持久力測定

ウォーミングアップ後、マスクを付けて本格計測
ウォーミングアップ後、マスクを付けて本格計測
さあ、いよいよ本日のハイライト、ランニングマシンを使用しての持久力測定とフォーム診断です。電極をつけてランニングマシン走行をした経験はありますが、マスクをつけて呼吸代謝測定までするのは初めての体験。興味があるところです。

ストレッチングの後ベンチに座って水をごくり。胃カメラ検査のような感じ。飲むのは水ですが。まずウォーミングアップに5分ほどトレッドミル走行をするのですが、日常の練習走行にくらべると早めにスピードが上がるので、ややとまどい気味で息も上がります。

マスクをつけて呼吸能力も測定

さあ、いよいよ本番です。体に電極を取り付け、ヘッドギアとマスクをしっかりと取り付け。正面の鏡を見るとなんとなく宇宙人になった気分。

どの程度にスピードをアップさせていくのかは4つのレベル別プログラムが用意されており、ガイドの場合は、ちょうど真ん中の2と3の間あたりということで、2で実施することになりました。最高の心拍数が160ぐらいに設定されています。実際にはもっと上げて走ることもありますが、このマシンでAT値(無酸素性作業閾値)を測定する上では、最高心拍数まで上げなくてもわかるとのことです。

当面の目標速度は時速15km(4分/km)。そこからは1分走るごとにさらに上げるか否か、確認を取りながら上げていくということになりました。

4方向から徹底ビデオ撮影でフォーム解析

横からのビデオ撮影画像。後の壁には格子状に線が引いてあるので、体がどのように倒れているか、上下動もつぶさにわかる。スローモーションでも見られる
横からのビデオ撮影画像。後の壁には格子状に線が引いてあるので、体がどのように倒れているか、上下動もつぶさにわかる。スローモーションでも見られる
天井からの撮影画像。肩の揺れ、腕振りの良否が一目瞭然
天井からの撮影画像。肩の揺れ、腕振りの良否が一目瞭然
歩く速度からランニング開始。ジムのランニングマシンと異なり、前方の表示板やハンドルが取り去ってあるので、位置をつかむのにややとまどいますが、左右の物体の位置から自分の位置を確認修正する方法ですぐに慣れました。

持久力は電極とマスクで情報収集ですが、同時に前、後、横、さらに天井からビデオ撮影を行いフォーム診断に使用。中から外から、完全解剖です。

室温は15度とか。ひんやりしていてスピードが上がってもそれほど暑さは感じないのですが、外見から汗をかいていると見てとったのか、さらに扇風機を前方から。これでスピード感も味わえるというものです。

キロ4分に達し、さらに少し持続して、最終的にキロ3分40秒でストップとしました。最近はせいぜいキロ4分程度までしかスピードを上げていないので、久しぶりに速く走ったなという感じ。最初からの走行距離は3.8kmほどだそうです。

走りおえてもしばらくはマスクをつけたまま。「回復が早いですね」と、これはほめ言葉。「いやーそれほどでも」と内心ニコニコ。
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