ジョギング・マラソン/ランニングシューズ、ウェア、グッズ紹介・選び方

マイシューズの選び方 ミズノ・アシックス(2ページ目)

シューズメーカー各社が行っているカスタムオーダーシューズシステム。カラーデザインや左右サイズ違いの対応などを紹介します。今回はアシックス、ミズノです。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

アシックスのカスタムオーダーシステム

3次元足型計測機で足型を測定する。データはセンターのサーバーに送られ、最適の足型が選ばれる
3次元足型計測機で足型を測定する。データはセンターのサーバーに送られ、最適の足型が選ばれる
アシックスが運営するカスタムオーダーシステム「io(アイオー)システム」が始まったのは2003年4月。当初はターサーとスカイセンサーでしたが、その後マラソンソーティー加わりました。市民ランナーにとっては、いずれもレース用カテゴリーに入るモデルといっていいでしょう。

このことからも分かるように、対象はシューズについてはかなりうるさい「走り屋」。シューズの軽量性やクッションには満足しても、もう一段上のフィット感を得たいという層です。

左右足型タイプの違いにも対応

3次元足型計測機による計測結果。カカトの傾斜もはっきり出る(右下)
3次元足型計測機による計測結果。カカトの傾斜もはっきり出る(右下)
システム最大の特徴は、3次元足型計測機による立体的に足型を計測し、そこから足長、足囲、土踏まずの高さ、カカトから足首への傾斜角度など20項目を算出。そのデータをもとにして最も適合するラスト(足型)を39の足型(レース用のスリム、レギュラー、ワイドの3パターン×13サイズ)から選び出すという点にあります。

左右の足サイズ違いだけでなく、左右のタイプの違い(片足がスリムで片足がレギュラーとか)にも対応しているのは、「どうも片足しかフィットしない」という悩みを持ち続けていたランナーには朗報でしょう。

基本は4色組み合わせ+バリエーション

カラーを選ぶときは画面だけに頼らず、用意されているサンプルを参考にするとリアルカラーで選べる
カラーを選ぶときは画面だけに頼らず、用意されているサンプルを参考にするとリアルカラーで選べる
計測器はパソコンとセットされ、計測された足型データから選んだプロトタイプのシューズに、そのまま画面上でカラーデザインバリエーションを選択して色乗せしていきます。カラーデザインバリエーションは、

 ・紐の色 4種類
 ・アッパー(甲被)本体の色 4種類
 ・補強部分の色 4種類
 ・アシックスストライプ(ライン)の色 16種類
 ・「アシックス」ロゴの色 6種類
 ・名前などの刺繍(ししゅう)の色 6種類
 
からそれぞれ選択。

ソールタイプが選べる

マイオウンシューズの究極がネーム刺繍だ。名前に限る必要はない
マイオウンシューズの究極がネーム刺繍だ。名前に限る必要はない
シリアスランナーにうれしい特徴の一つが、ソールを選べるという点でしょう。

マラソンタイプの場合、クッション性と安定性重視のJPタイプ、グリップ力と安定性重視のJDタイプ、グリップ力と反発性重視のMGタイプの3タイプから選べます。

レーシングタイプの場合のソール選択は、グリップ力と剛性の高いターサータイプかフラットでクッション性を重視したスカイセンサータイプのどちらかになりますが、それぞれ紐締めかベルト締めが選べます(マラソンタイプは紐締めだけ)。

同型サンプルに足入れして、感覚的にも確認を

しかし、マシンで計測したデータだけではまだ不安でしょう。人それぞれに求めるフィット感が異なることもあるからです。そこで、実際に測定器で設定したタイプのサンプルシューズに足を入れて感覚的にも確認します(サンプルシューズの用意がない店もあります。アシックスストア東京、原宿は用意)。

オーダーインソールで微調整が可能

まださらにフィット感を求めるランナーには、オリジナルインソールの作成システム「Amfit(アムフィット)」を用意しています(別料金)。シューズの足長は5mm刻みですが、インソールによってさらにフィット性を微調整できるそうです。土踏まずのアーチ高が標準的ではない方、カカトが傾斜している方などには特におすすめです。オリジナルインソールによって無理なく着地できるようになり、故障の予防につながります。ただ、マラソンタイプを選んだ場合は、インソールが一体化しているのでアムフィットを利用できません。

価格は、ioシステムによるシューズオーダーが、いずれも21000円、ネーム刺繍はオプションで1050円。アムフィットによるインソールオーダーは別途5670円が必要です。納期は4週間です。

足計測の必要がなければ、イージーオーダーシステムで

なお、アシックスにはカラーだけをカスタムオーダーできるイージーオーダーシステムもあります。いろいろなスポーツ用があり、ランニング用モデルではマラソンソーティーが対応しています。

ラストは、スリム、レギュラー、ワイドの3種から選択、ソールもJP、JD、RRの3タイプから選択。金額は17850円とioシステムにくらべ3000円以上安くなります。足を計測する必要がなければこちらで十分でしょう。納期は約1ヶ月。

提携22スポーツショップでも発注できる

サービスはアシックスストア東京(写真)など直営店の他に、提携スポーツショップでも。各店に設置の3次元足型計測機はすべてセンターにつながっている
サービスはアシックスストア東京(写真)など直営店の他に、提携スポーツショップでも。各店に設置の3次元足型計測機はすべてセンターにつながっている
ioシステムサービス実施店は、アシックス直営4店を含むアシックス製品を取り扱う一般スポーツショップ22店。足型を実測するためにネットだけでの発注はできませんが、3次元足型計測機設置店が全国的にあるのは便利です。
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