超スロージョギング、ぼけ予防にも
歩きもいいけど、さらにいいのがジョギング。走れるならスピード度外視で走ってみよう |
番組では、大脳生理学の久保田勝先生が解説していました。それによると超スロージョギングによって脳が大きくなるというのです。実際に脳にテスターの電極を取り付けての実験でも、脳の血流の増加を証明していました。その結果運動野と前頭前野が大きくなります。前頭前野は、判断力、決断力、ワーキングメモリ、他人とのコミュニケーション、想像・記憶力、行動・感情の抑制力、集中力の働きをつかさどっています。人間と他の動物との違いを最も示す脳活動といっていいでしょう。うつのみならず、認知症にも深く関わっていることがわかります。
走ると、気持ちが前向きになる
番組に登場するランナーによれば、・悩みごとを忘れるようになった
・子供を怒る回数が減った
・気持ちが前向きになった
といった感想を報告しています。夫婦喧嘩が減ったという方もいました。行動・感情の抑制力が増したんでしょうか。
これは、ガイドも以前からよくランニングの効能として話していることです。仕事や家庭のことで問題が生じているような時でも、少なくとも走っている間は問題を忘れていい気持ちになってしまいます。βエンドルフィン(脳内麻薬様物質)の作用が大きいのかと思っていましたが、また違う理由があるようです。
「気持ちが前向きになる」というのも常々感じること。何に付けても物事をポジティブに考えるようになります。
スピードが超スロージョギングと同じウォーキングでは効果はないのか?というと不思議ですが、ウォーキングでは運動野だけ拡大するものの前頭前野は拡大しないのです。やはり、ゆっくりでもいいから走った方がよいのです。