チャリティーでもトップの「ロンドンマラソン」
フィリピンの孤児院の教育支援を行う「PARASAIYO」が主催するパラカップは、わずか5年で3000人の大会規模に成長。ナンバーカードに参加者が自分の愛称を書くなど、随所に工夫が。チャリティを実感でき、優しくなれるような気がする |
多くのチャリティー団体とマラソン大会が融合しているといっていいでしょう。大会本部が集めた寄付金を分配するといったようなものではなく、大会本部から参加を認められたチャリティー団体がそれぞれの努力で、大会の場をチャリティー募金に活用しているのです。
東京マラソンにチャリティー枠誕生?
東京マラソン2009の後、大会会長である石原慎太郎都知事が「お金を積んででも出たい人がいるだろうから、そういう人に出場権を10万円で売ってもいいんじゃないか」という趣旨の発言をされたそうですが、その費用を大会運営にではなくチャリティー募金として扱うなら筆者も大いに賛成したいアイデアです。チャリティー団体に出場枠を寄付し、それぞれに販売して自団体への募金に充ててもらってもいいのではないでしょうか。ちなみに東京マラソンでは、「グリーンプロジェクト」というチャリティー活動がおこなわれました。東京マラソンEXPO会場などで募金やリストバンドの販売があり、収益金を埋め立て地の植林費用に寄贈しました。
チャリティー大会も参加者増
日本では残念ながらチャリティーマラソン大会の数が少ないように思えます。しかし、その中でもチャリティーを第一の目的にした大会への参加者が、この市民マラソンブームにも乗って参加者を増やしているようです。フィリピンの孤児院教育支援をおこなっている「パラサイヨ」が中心となり、世界各地の恵まれない子どもの支援を目的とする8団体の共催で実施されているパラカップ(2009年は4/29開催予定)は、2005年400人の参加者でスタートしましたが、今年2009年は3000人の大会に成長し、大会の趣旨に賛同する多くのスポンサーを集めています。チャリティー募金額を大会参加費に含んでいるため、参加料がやや割高の感があるのですが、大会運営の工夫、チャリティーを実感できる参加者へのサービスなどでファンを増やしているようです。会場は多摩川。応援に行かれてはいかがでしょう。
有名なところでは、谷川真理さんの「地雷廃絶チャリティー大会 谷川真理ハーフマラソン」や、ちょっとカテゴリーが違うかもしれませんが「24時間テレビ 愛は地球を救う」なんていうのもあります。