たまにはボランティアで恩返し
第1回東京マラソンにおける荷物渡しの混乱では、参加者から不満の声が係にぶつけられたが、もちろんボランティアに責任があったわけではない。参加者も事情をよく考える必要がある |
筆者も東京マラソン2007ではボランティアで係員をしましたし、小さな地方大会の係もよくやります。大会出場では多くの方のお世話になっています。自分が楽しませてもらったら何回かに1回くらいは縁の下の力持ち役をすることで、ささやかながら恩返ししたいという気持ちですが、次のレースに出るときにはまた新鮮な気持ちでレースを走れているような気もします。
マラソン大会のボランティアには、さまざまな種類があり、中には資格や走力を必要とするものもありますが、何の資格がなくても走力がなくても協力できるものがほとんどです。
ボランティアの委嘱、多くは団体へ
テレビでよく見るのは、沿道警備。観客の道路へのはみ出し、飛び出しを規制しています。市民大会でお世話になるのは、受付や給水係、記録証発行など多岐にわたります。通常は体育協会や交通安全協会、クラブ、学校などの団体に依頼されてメンバーがボランティアとして参加しているのがほとんどです。東京マラソンのような巨大な大会になるとそれでは数が足りず、ボランティアを公募しています。この他に障害者の伴走、医療スタッフとしてのボランティア、審判、監察など、レースそのものの成立に関わるボランティアもあります。医療スタッフは医師、審判や監察には審判資格が必要になり、レースを主管する陸上競技協会から委嘱を受けての参加です。