日本人の身体はマラソンに適している

諏訪選手の真剣さに、ハイレ選手も惜しみなく答えてくれた
諏訪選手の真剣さに、ハイレ選手も惜しみなく答えてくれた
「皇帝」を前に諏訪選手もいささか緊張気味?
「皇帝」を前に諏訪選手もいささか緊張気味?
S: 日本人によるマラソンの最高記録は2時間6分台(編集注:高岡寿成選手(カネボウ)の2時間6分16秒)ですが、日本人が2時間4~5分台の記録を出すことは、可能だと思いますか?

H: 不可能だという理由はないでしょ? 信じられないかもしれませんが、日本人は身体的に非常にマラソンに適していると思います。日本人が世界記録を更新することも可能だと思います。マラソンに何が必要であるかを考えれば、身体構造も完璧です。将来的には日本の選手も、間違いなくタイムをあげてくると思いますよ。

S: 多くの日本人選手は、それを目指して努力しているわけですが、なかなか結果に結びつきません。何が欠けているのでしょうか。

H: 日本人選手は、トレーニングし過ぎであるように見受けられます。日本のトレーニングがハードなものであることは知っています。ただ日本で練習するよりは、高地へ行って練習するべきです。日本人は努力家です。大会についても非常に真剣に取り組みます。2時間6分台以上の力を持っているはずです。私の言葉を信じてください!

S: ありがとうございます。マラソンで世界記録を出すために、特別なトレーニングメニューはあったのですか?

H: そうですね、主にこれまでと変わりません。ただ昨年は長距離を走るということよりは、スピードを重視した内容でした。準備期間に走りこむ距離は、20キロや15キロとあまり変わっていませんが、ペースをあげることを意識していました。

土のアップダウンコース中心に

S: 日本人は、舗装道路やトラックで練習をしていますが、そういった硬い路面での練習について、どのように思われますか?

H: 問題があると思います。上り坂を走ることをお勧めします。私はいつもそうしています。山の中でね。山は高地でもあり、またアップダウンの激しいところもありますから、非常に効果的です。アスファルトの上での練習は週に多くて2度程度。トラックでの練習も週に一度。残りは山や森の中と、アスファルト上ではありえないラフなコースを走ることで、鍛えることができます。アスファルト上でのランニングは、筋肉への負担が大きすぎます。