ジョギング・マラソン/ジョギング・マラソン関連情報

バランスがよければ、サブスリーは可能(2ページ目)

タイムを短縮する要素はトレーニングばかりではありません。数々の要素をそれぞれ少しずつ改善すれば大幅短縮も可能、逆に弱点を残すと折角の努力も報われないのがマラソンです。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

弱点を把握し、意識した練習、準備で凹みをなくす

トレーニングには弱点を意識して取り組もう
トレーニングには弱点を意識して取り組もう
話をわかりやすくするために、タイム短縮の要素を下記の6項目に絞りました。この各項目でそれぞれ努力して()内の%だけパフォーマンスをアップさせたとします。

・ 工夫され、量も十分な練習による体力と走力のアップ(2%)
・ フォームの改善(0.5%)
・ 栄養摂取の改善(1%)
・ 減量(2%)
・ レース展開(最適のペース配分)(1%)
・ 適したウエアやシューズの選択(0.5%)
・ 故障がない絶好の体調(1%)

以上で合計8%です。

しかし、ある人は特別にトレーニングを積み体力走力は4%アップし、すべて順調だったのですが、最後に体調を崩してレースに臨んでしまいました。体調はマイナス1%としましょう。でも、この人の合計ポイントは8%です。

さてレースですが、このランナーはサブスリーを達成することができるでしょうか。まず、間違いなく無理だといっていいでしょう。悪い体調で臨めば、折角アップした体力や走力を活かすことができません。したがって4%アップできたと思った走力は2%も発揮できないかもしれません。いくら周到に準備を積んでも体調が悪ければ、全体のパフォーマンスを下げてしまいます。

逆にいくら体調がよくても、練習が不十分ならやはりその体調の良さを生かすことができません。フォームが悪ければ、シューズの特性を生かせないでしょう。シューズが悪ければフォームと筋力を地面に伝えることができません。いくら栄養万全でも、レース展開次第ではそうそうにバテてしまいます。すべて順調と思ったのに、足にマメができて走り続けられなくなるということもあります。給水が不足するだけで倒れることもあるのです。

得意科目が不得意科目をカバーしない

最高のパフォーマンスを発揮するには、改善すべきポイントを必ず改善する、すなわち弱点を補強することが重要です。このあたりが受験勉強とちょっと違うところです。得意科目で不得意科目の損失をカバーできないのがマラソンです。

あなたの弱点は何なのか、よくよくチェックしてみてください。サブスリーを目指すなら、練習距離は一般的には250km/月間以上必要ですが、量的にこなしているか、練習の質はどうか、フォームに改善の余地はないか、タイミング(練習の前か後か)、練習の量などを考慮し、練習に耐えて疲労を回復し筋肉、血液、骨などを作る栄養を考えた食事を摂っているか……。

なんとなく走っている、なんとなくトレーニングしてる、なんとなく食べている……では、なかなかサブスリーは近づいてきません。逆にバランスがよければ、案外簡単に大幅な記録短縮が可能だということになるのです。



<関連リンク>
サブスリー輩出プロジェクト1 弱点を補強
ランニング走る技術、トレーニング法
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