ウエアは速乾透湿だけでなく防風機能も、軽量性も
ウエア館の高橋さん(右)が手にするのはミズノのジャケット。「ミズノはかなり積極的にトレラングッズの販売を始めました。このジャケットなどもおすすめですよ」とのこと。さかいやスポーツスタッフのうち10人ほどが山耐に出場している。左の酒井丈さんはその中でも一番早いとのことでタイムは10時間台 |
半日以上走るならウインドブレーカー必携
ザ・ノース・フェイス フライウェイトベントジャケット、¥16,800、重量=120(W's100)g。軽くしなやかな着心地で透湿性に工夫がこらされている、伸縮性のあるナイロン素材を使用 |
というわけで、低山を2~3時間で走りきってしまうというようなプランでない限り、ウインドブレーカーの1枚をパックにしのばせてください。これ1枚で、山頂でゆっくりと展望を楽しもうという気になるでしょう。いざという時にも頼りになります。
軽量さと機能性を追求したザ・ノース・フェイスのフライウェイトシリーズのジャケット。通気性抜群です。汗をかきやすい脇下から肩胛骨周辺までメッシュ素材をミックスすることで、ソフトシェル並の通気性を実現しています。行動中、効果的に外気を取り入れるシステム(ウルトラベンディングシステム)です。素材は20デニールの極細繊維を使用した極薄生地。重量わずかに120g(Women'sモデルは100g)の軽さで、付属のコンパクトなスタッフサックに収納できます。
ジャケットとコンビで通気を妨げないカットソー
ザ・ノース・フェイス 長袖フライウェイトクルー、¥9,240、重量80g。快適なトレランに不可欠なスピーディーな乾燥機能を持つクルー。グレー部分はメッシュ素材 |
ザ・ノース・フェイス 半袖フライウェイトクルー、¥8,925、重量70g |
やや重いが安心できる1着。モンベルストームクルーザージャケット、¥22,800、重量=310g。コンビネーションになるパンツは別売り |
ユニークなのはこのメッシュ部分の位置です。ジャケットと組み合わせたとき、最大の効果を発揮するように、その位置が合うようにデザインされています。つまり多量に発汗した場合に、シャツを通過した汗や蒸れがジャケットにさえぎられることなく拡散し、常に新鮮な空気を内部に取り込むというわけです。
トレラン専用というわけではないですが私がおすすめしたいのは、モンベルのストームクルーザージャケット。3レイヤーのゴアテックス素材で、防水機能も透湿性能もばっちり。トレラン用としてして開発された製品に比べると重量はありますが、オーバーナイトプラン、標高1500m以上の高所を走るようなプランを実行するときに持っていれば大いに安心できます。信頼度はトレラン用の比ではありません。最初から雨が予想されるようなケースでなければ上着だけでいいでしょう。以前のレインスーツに比べると素材がしなやかに柔らかくなってかつ耐久性も増しています。スタイルも体の動きに配慮した裁断がされており、体へのフィット性を高めてばた付きを減らしています。