ジョギング・マラソンを始める前に
前回は、ジョギング・マラソンによって得られる利点を紹介しました。しかし、ランニングが体に負荷をかける以上、日常生活を送る上では生じないような障害を起こしたり、事故に遭うということがありえます。そうした障害や事故はそれがどのような時に起きやすいのか、あらかじめわかっていれば注意をし、予防も図れます。今回はネガティブな情報ですが、頭においておいていただきたい話です。ランニングで起きがちな障害は、大きく内科分野の障害と整形外科分野の障害にわけられます。一部、初級者には起きそうもない、走り過ぎた時に起きやすいアクシデントもありますが、目を通しておいてください。
脱水症状などのアクシデントには要注意!
走り出す前に水を一杯、一気飲みではなく、噛むように飲む |
- 循環器系の障害をお持ちの方、健康診断で要注意の結果が出ている方は、必ず医師に相談すること。
- 走りだす前に、水を必ず最低1杯、走りだしてからも5kmごとに100~200cc程度の水分補給を心がけること。特に寝起きのランニングでは必須。寝ている間に、かなり水分を失っているからです。
- 徐々にスピードをあげること。最初は歩き、または走りながらおしゃべりできる程度。速くなっても、なんとかおしゃべりを続けられる程度の強度で。ハートレイトモニターで心拍数を管理できれば申し分ないですね。
- 風通しの良いメッシュで、日差しをさえぎる帽子を着用する。日除けのついたキャップも販売されています。
- 夏場は、日中の練習を避け、涼しい早朝や夕方~夜に練習する。夏だけ涼しいジムでトレッドミル・ルームランナーに頼るというのも手です。
- 暑さでふらつくようならすぐにランニングを中止し、涼しいところで水を頭から首筋にかけて体温を下げ、少しずつ水分をとる。
- 走る気分になれないときは、走らない。体重管理のためにサイクリング、ウォーキング、スイミングなどで体を動かせばけっこうです。走れそうだけどスピードを出す気になれないという時は、その気になるまでのんびりとジョグを続けてみます。