シャフトで変わる性能
ウェッジに多く使われる「NS PRO 950GH」と「Dynamic Gold」。汎用性は高いが、アイアンセットがカーボンシャフトの場合など、相性の悪い場合も少なくない |
特に、ウェッジを除くアイアンセットにカーボンシャフトを装着しているゴルファーは、選択肢が少ないよう。アイアンセットの装着されているメーカーオリジナルのカーボンシャフトは、それぞれに特徴がありますが、通常は50g~60g台のシャフトが多い傾向にあります。
ウェッジを別途購入するときは、スチールシャフトの「NS PRO 950GH」が装着しているケースが多いですが、カーボンと比べると重く(NS PRO 950GHは、90g台)、振った感じも大きく異なる場合が多く、操作はしづらくなります。
「NS PRO 950GH」は、どちらかといえば払い打つようなタイプのスイングに向いているシャフト。ハイバウンスのウェッジで打ち込むようなスイングとは相性が悪いといえます。しかし、現行モデルでもハイバウンスのヘッドと「NS PRO 950GH」を組み合わせたクラブは多いです。おそらく定番シャフトである「NS PRO 950GH」は、ラインナップする必要があるのでしょう。
セット間のクラブはイコールとは言わないまでも、なるべく同じような感覚で振れるのが理想。現状なかなか難しいことを承知で言えば、ウェッジを単品で購入する場合はシャフトの性格がアイアンの装着シャフトに近いものを選びたいものです。
シャフトの長さも重要。シャフトの長さが変われば、重量や振った感じはもちろん、球筋まで変わります。ご存知の方も多いと思いますが、クリーブランドやVokeyウェッジなど、USモデルは半インチ長い傾向があります。バランスはかなり重くなり、日本人ゴルファーでは扱いにくいケースも多いと思います。
そこで、ヘッドに穴を開けてバランスを軽くしたり、シャフトを半インチ程度カットするチューニングを行い扱いやすくする方法も良く知られています。シャフトカットはバランスもアイアンセットに揃う感じになり、ガイドとしては、なかなか有効ではないかと思うのですが、設計時に想定していた性能が発揮できず別物のクラブになると敬遠する方もいるようです。
ウェッジは、アプローチで微妙な距離感を出すクラブ。出来るだけ扱いやすくするためにも、ヘッドだけでなくシャフトにもこだわり、全体の扱いやすさを考慮したいものです。
次回は、いよいよウェッジの革新へ。ウェッジのソール形状とその選び方について解説します。
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