ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

ウェッジはソールが命!ウェッジ基礎知識

企画特集としてよく見る「ウェッジ選び」。そもそもウェッジってたくさんあって良く分からない。用語が専門的すぎる・・・読んでも損はさせません!

執筆者:人見 和彦

(最新情報は「ゴルファーのためのウェッジ選び1」「ゴルファーのためのウェッジ選び2」「ゴルファーのためのウェッジ選び3」へ)
文章:人見 和彦(All About「ゴルフ」旧ガイド)
WEDGEといってもピッチングウエッジ(PW)・アプローチウエッジ(AWやPSと呼ばれる事が多い)・サンドウエッジ(SW)と3種類に分ける事ができると思います。PWは通常3アイアンからの流れでセットとして売られていますし、単品で購入して使うという方も少ないのでココでのWEDGEはAW/PSとSWを定義させていただきます。

まず、基礎知識として最も重要なのは「ソールについて」。バンス角、ソール幅、ソール形状などウエッジの機能の約80%はソールで決まってしまうと言っても良いと思う。


まず、「バンス角」です。バンス角というとエクスプロージョン(砂の爆発)ショットに大きな影響を及ぼす効果だけが認知されていますが、フェアウエイからのショートゲームでのバックスピン量にも大きな影響をあたえます。後で説明するソール幅とは密接な関係があり、そのウエッジの機能を見定める為に是非覚えていただきたい。

上の写真の「A」がリーディングエッジ。「B」がトレーリングエッジです。この名称はおさえておきましょう!リーディングエッジよりもトレーリングエッジが膨らんだ形状がバンスソールです。バンス角とはフェースのセンターでしかもソールのセンターで測定します(写真赤線のCがバンス角となります)

バンスソールの逆でリーディングエッジよりもトレーリングエッジが上がっているのがスクープソールです。スクープの角度の分だけインパクト時にフェースが上を向くため、球が上がりやすいのが特長です。

AW(PS)のバンスは大きすぎるとヘッドが地面に跳ね返されたり、アドレスした時リーディングエッジが浮いてしまいミスの原因になりやすく、逆にバンスが全くないとリーディングエッジが地面にひっかかってやはりミスの原因になりやすいです。主流は5~8度のバンス角です。

SWのバンス角はエクスプロージョンショットを前提に10度から14度のバンス角が主流になります。一般的にはバンス角が大きければエクスプロージョンも容易になると言われています。但し、フェアウェイからのアプローチなどを考えるとバンス角が大きいと地面に跳ね返されやすくなるので、SWの用途をきちんと決めてバンス角を選ぶ事が大切だと思います。ヘッドコントロールが上手い方は10度以下のバンス角でエクスプロージョンショットや砂を薄くとって距離感とスピン量をコントロールする傾向が強いです。


次にバンス角に密接な関係にある「ソール幅」である。一般的にはバンス角が小さい場合、ソール幅は広くなっている。これはバンス角が少ないと跳ね返りがあまりなく、バンカーでは非常に難しいウエッジになってしまう。そこでソール幅を広げる事でカバーしようという事である。しかし、この方法ではウエッジの用途がかなり限られてしまうので、ある程度バンス角を大きくして、ソール幅を狭くして操作性を確保しているタイプが多い。ロブウエッジと呼ばれるロフト角が58度から62度のウエッジはバンス角が少なく、ソール幅が広い形状である。比べてみると良くわかる。

上の写真で左がロフト角60度のロブウエッジ、右はロフト角51度でPS相当、比べるとソールの幅は一目瞭然である。
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