劇的に変わったゴルフグリップ
カラーグリップがプロゴルファーにも人気のイオミック |
ゴルフクラブのグリップといえば、それまでは90%以上が黒。男女の区別なく黒。コードと呼ばれる糸が入ったり、内径が数ミリ単位で変わったりと様々な種類がラインナップされていましたが、基本的にはひたすら黒一色。いかにもゴム製といった感じで、さながら“ザ・ゴム”とでも形容したいようなグリップが幅を利かせていました。
しかし、現在はカラーグリップの代名詞となったイオミックをはじめ、多くのグリップメーカーが様々なカラーグリップをラインナップしています。女子プロゴルファーの試合を見るとキャディバッグやウェアとグリップのカラーを合わせているプロがいるほどで、グリップのカラーを各々がコーディネートするのが既に定番となっています。男子プロはそれほどではないようですが、ツートンカラーのグリップが登場するなど徐々にカラー化が進んでいます。
ガイドの記憶では、日本におけるカラーグリップのはしりは、ゴルフギアに大変なこだわりを持つ片山晋呉プロが、山梨県のルーツという企業で発売されていた特殊シリコン製のマイナスイオンチタングリップというパターグリップを使用しはじめたのが、文字通りルーツではないかと思います。2002~2003年のことです。
ちなみにアメリカでは、WINNグリップが多くのカラーバリエーションを98年あたりからそろえ始めています。WINNグリップはどちらかといえばコード入りを好むゴルファーの多い日本ではもうひとつ定着していないようです。プロが特殊シリコン製グリップを使用し始める2005年あたりから、日本では急速に認知されました。