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逸品SW復活!リンクス マスターモデル(3ページ目)

1971年に発売され、青木功プロの活躍を支えるなど日本のゴルフ界を席巻したリンクス マスターモデル。この人気モデルの歴史を紐解きます。最新の復刻版もあります。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

初期のマスターモデル

マスターモデルのフェース面。フェース形状とグースネックが特徴的
繰り返しになりますが、リンクスマスターモデルの特徴は、強いグースネック。トゥよりが強調されヒールは低くなったヘッド形状は、フェースが開きやすくテークバックしやすいといわれています。スピンがかかりやすいようにフェース面いっぱいに溝が刻まれています。

ボールが拾いやすいようにリーディングエッジが丸く張り出していますが、これは嫌うゴルファーもいて、一時は削ってストレート形状にするのが流行りました。マスターモデルの特徴を生かした後のプロモデルもリーディングエッジはストレート気味です。

もう一点、打感の軟らかさもゴルファーに愛されたマスターモデルの特徴のひとつです。しかし、これは発売当初のモデルだけの特徴といって差し支えないでしょう。というのもリンクスマスターモデルには復刻版を含めて無数のバージョンが発売されています。ごく初期のマスターモデルは、ねじる力に強く摩擦に弱いステンレス素材が使用されていました。これはネック調整には不向きで、バンカーで使用すると溝やソールの磨耗も激しい素材でしたが、同時にプロを満足させる軟らかな打感を持っていたといいます。

この初期のマスターモデルは、以前は新品のスペアを何本も持っていたプロがいたほどで、現在もプレミアム的な価値のあるクラブです。中古クラブ市場やオークションなどで、現在も探しているゴルファーが少なくないのです。

しかし、上記の様な特徴から多くの場合激しく磨耗しているものがほとんどで、キズの少ない良い状態のクラブに出会うことはほとんどありません。特にソールの「S」という文字や、溝が磨り減っているケースが多いでしょう。

>>リンクスマスターモデルの復刻版>>
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