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逸品SW復活!リンクス マスターモデル(2ページ目)

1971年に発売され、青木功プロの活躍を支えるなど日本のゴルフ界を席巻したリンクス マスターモデル。この人気モデルの歴史を紐解きます。最新の復刻版もあります。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

プロモデルの原型へ

丸山茂樹プロモデルのSW「MR-23」。写真は黒染め加工を施された2代目モデル
青木功プロが、ダンロップとクラブ契約を交わしてから「MAXFLI 青木功ウェッジ」が発売となっています。これはグースネック、トゥ側が強調された形状、スピンがかかりやすいようにスコアラインが多く刻まれているなど、マスターモデルの特徴を生かしたモデルです。バックフェースに青木プロのサインが刻印されているまさに青木ブランドのクラブでしたが、残念ながらそれほど人気とはなりませんでした。

マスターモデルの人気は、“マッシー”こと倉本昌弘プロの影響も大きいでしょう。ハードな使用による磨耗などでつぶしたリンクス マスターモデルの数が十数本にも及ぶといわれる倉本プロは、マスターモデルの良さを生かし、自らのモデル「倉本モデル264(※120万円で限定300セット 120万円で発売された幻のアイアンセット)」のSWのデザインに生かしました。

「倉本モデル264」のSWは、丸山茂樹プロや深堀圭一郎プロ、田中秀道プロなど後のトッププロが多く使用し、彼らの快進撃を支えたことでも知られています。丸山茂樹プロは、その後自らのモデル「MR-23」、通称“マルサンド”を開発し人気になります。当時としては、珍しいソフトステンレス製のマルサンドは、マスターモデル同様、強いグースネックとなっていますが、アメリカツアーに参戦後の丸山プロは徐々にグースの無いSWに移行していきました。これも日米の芝質の差に原因があると思われます。

SWの名手として知られるジャンボ尾崎プロは、プライベートブランド「J’s」が有名。ジャンボさんのノウハウを取り入れながらモデルチェンジを繰り返してきた「J’s」のSWですが、全モデルの特徴が強いグースネック。これも紛れもないリンクスマスターモデルの影響といえるでしょう。強いジャンボさんの影響で大流行した「J’s」のSWですが、現在、市販されているSWでは「J’s」ほどのグースネックのSWはほとんどありません。

>>リンクスマスターモデルの初期型とは? >>
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