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逸品SW復活!リンクス マスターモデル(4ページ目)

1971年に発売され、青木功プロの活躍を支えるなど日本のゴルフ界を席巻したリンクス マスターモデル。この人気モデルの歴史を紐解きます。最新の復刻版もあります。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

様々なる復刻版

マスターモデル中期型のネック。「17-4STAINLESS」の刻印が
リンクスマスターモデルの初期型を見分ける方法を紹介しましょう。初期のモデルは、バックフェース側のネックに「MADE IN U.S.A.」、フェース側のネックに「STAINLESS」という刻印が入り、金属製のセルが装着されています。

その後に出たモデル(以下 中期型)は、バックフェース側のネックに「MADE IN U.S.A.」、フェース側のネックに「17-4STAINLESS」という刻印が入ります。金属製のセルが装着されているのは同じです。一般的に流通したのもこのモデルが一番多くなっています。

さらにその後、バックフェース側のネックには刻印が無く、フェース側のネックに「MADE IN U.S.A.」と入ったモデルが復刻版として登場します(以下 後期型)。同じく金属製のセルが装着。

これら3つのモデルは、デザイン、形状ともほぼ同じでほとんど区別がつきません。2008年の現在、初期型に出会えた方はラッキーといえます。

ちなみに、巷に流布するこれら3種類の見分け方で、溝の数の違いというものがあります。初期型は溝の数が多く22本、中期型が20本、そして後期の復刻版が18本というもの。この見分け方はある程度通用するのですが、ガイドの経験では、なぜかこの法則に当てはまらないものが存在しました。例えば、中期型であれば、20本のほかに、21本、22本のモデルを確認しています。同じ型を用いて製造するクラブに何故このような違いがあるのかは不明。ネック刻印を確認するのが手っ取り早いでしょう。

ちなみに上記のほかにも復刻版があります。初期型と全く同じネックの刻印でありながら、セルが黒色のプラスティック製のモデル。シャフトにダイナミックゴールドが装着されたモデル(※初期のモデルはリンクスオリジナルのスチールシャフト)。またバックフェースのデザインが、全く異なっていながらリンクスマスターモデルと記載されたモデルなどがあります。最近でも「リンクスマスターモデルSG」という酷似したモデルが市販されていました。これらは偽物ではなく、あくまでも復刻版。マスターモデルが余りに高名なために存在するクラブといえそうです。

ちなみに、これらのリンクスマスターモデルSWのロフト角はそのモデルによって異なっています。初期、中期のものは56度前後ですが、その後の復刻版は57度、58度となっています。60度をラインナップしているものもあります。

>>現代に蘇るリンクスマスターモデル>>
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