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女王アニカ・ソレンスタム、引退の衝撃(3ページ目)

ゴルフ史に残る不世出のスーパースター、アニカ・ソレンスタムが37歳の若さで突然の引退を表明。改めて女子プロゴルフ界最強の女王の偉大な足跡を紹介します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

テクノロジーをいち早く導入

アニカはプロデビュー間もない頃、ほとんどのプロゴルファーが使用したことのない7番や9番ウッドを駆使した。写真はキャロウェイ「STEELHEAD III」
アニカ・ソレンスタムは、そのプロ生活で大きな影響をゴルフ界に与えています。

1つ目はショートウッドやマレットパター、大型チタンヘッドのドライバー、ウレタンカバーのボールなど最新テクノロジーをいち早く導入したこと。元来、プロゴルファーは道具に関しては保守的なプレーヤーが多く、アニカがプロデビューした90年代初頭は糸巻きバラタボールにメタルドライバー(ステンレス製)が主流で、パーシモンドライバー(柿材製)を使用するプロも存在しました。

アニカは大型のチタンドライバー(グレートビッグバーサ)を早くから使用。さらにロングアイアンをバッグから抜き、7W、9Wのショートウッドを採用しました。今でこそポピュラーな存在となったショートウッドですが、当時はほとんど使用するプロはおらず、バッグに5本ものウッドを入れたアニカの存在は異端そのものでした。しかし、アニカはショートウッドを駆使してパーオン率1位になるほどのショット精度の高さを生みました。

大型のマレットパターもプロデビュー当時から積極的に採用し、特異なデザインが特徴の「オデッセイ2ボールパター」は、アニカの活躍とともに世界中で大流行しました。

この10年でゴルフギアは大きく進化し、今ではほとんど全てのゴルファーが大型チタンドライバーに最新素材を使用したゴルフボールを使っています。ロングショットをやさしく打つことの出来るショートウッドやユーティリティー、慣性モーメントの大きなマレット型パターも一般的に使われています。アニカは、こうしたやさしいゴルフギアを積極的に使用するという流れの先駆者的存在といえるでしょう。

>>フィジカルトレーニングを積極的に導入>>
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