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ドライバーは超大慣性モーメントの時代へ(3ページ目)

SLEルール施行間近の2007年。5000g ・cm2を超える超大慣性モーメントのドライバーが続々と登場しています。今回は、最新ドライバー事情をご紹介していきましょう。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

バーナー ドライバーが人気!

世界的な人気モデルとなったテーラーメイド「バーナー」ドライバー
四角形や三角形ではなく、これまでのクラブヘッドの形状を生かして、慣性モーメント(M.O.I.)5000 g ・cm2をオーバーしているモデルもあります。テーラーメイドの「BURNER(バーナー)ドライバー」です。

テーラーメイドでは今年「r7 スーパークワッド」という、プロ・上級者をターゲットにした操作性の高いドライバーと「バーナー ドライバー」の2種類をラインナップしており、どちらかといえば「バーナー ドライバー」はアベレージゴルファー向けにミスを少なくし飛距離を伸ばしたいモデルという位置づけでした。

ところが、驚く事にアベレージゴルファーだけでなく多くのプロまでもが、「バーナー ドライバー」を使用。アメリカPGAツアー、欧州ツアー、日本ツアーで、軒並みプロ使用率一位を獲得しています。慣性モーメント(M.O.I.)5000 g ・cm2を超える最新の超大慣性モーメントを持ったドライバーのやさしさには、まず一打一打に神経をすり減らすプロゴルファーが飛びついたというところでしょうか。

プロも飛びつくドライバー

本来、プロはクラブに対して非常に保守的と言われます。自分がこれまで培ってきたテクニックや感覚は、道具が異なってしまうと十分に発揮できなくなってしまうからです。かつて名手と言われたプロの中には、クラブやボールをチェンジしたために大スランプに陥りツアーから姿を消してしまった人もいます。クラブとゴルファーのシビアな関係を示す典型的なエピソードといえるでしょう。

しかしながら、現在の460ccの大型ヘッドドライバー。さらにその上をいく慣性モーメント(M.O.I.)5000 g ・cm2を超える超大慣性モーメントのドライバーの曲がりにくさやミスへの許容範囲は圧倒的で、多くのプロゴルファーも宗旨変えせざるを得ない状況のようです。これまでのクラブに固執するより、新しくクラブに慣れてしまったほうが、メリットが大きいというわけです。

現在は、タイガー・ウッズをはじめほとんどのプロが460ccクラスのドライバーを手にし、近い将来すべてのプロが慣性モーメント(M.O.I.)5000 g ・cm2を超えるドライバーを使用することになると思います。

>>次は、慣性モーメントについて>>
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