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ドライバーは超大慣性モーメントの時代へ(2ページ目)

SLEルール施行間近の2007年。5000g ・cm2を超える超大慣性モーメントのドライバーが続々と登場しています。今回は、最新ドライバー事情をご紹介していきましょう。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

各メーカーもナイキSUMOスクエアを追随

ブリヂストンスポーツ「TOURSTAGE V-GT」
発表当初は、その異形が大変注目されたナイキ サスクワッチSUMO2ですが、発売後まもなく同様に四角形の形状をもつキャロウェイ「Ft-i」が発表されました。これは、当初アメリカ中心の販売だったのですが、日本でもシャフトを日本人向けに改良したモデルが発売。人気を集めているようです。

この秋には、ブリヂストンスポーツから「ツアーステージ V-GT」ドライバーが登場します。「V-GT」は、スイートエリアの広さを示す数値ともいえるヘッドの慣性モーメント(M.O.I.)が5450g ・cm2(自社発表)と、現状ラインナップされているモデルでは最大クラス。

アスリートや上級者向けのイメージの強い「TOURSTAGE」ブランドから登場している事実は、このドライバーがミスヒットへの許容範囲が広いというやさしさだけを売りにしたビギナー向けのモデルではないことを示していて、とても興味深いものです。つまり、ゴルファーの腕前にかかわらずこうした異形のクラブを使用することが今後のトレンドになることを暗示しているようにも思えるからです。

タイトリスト「907D1」ドライバー
「907D1」を構えたところ。三角おむすびのようなヘッド形状
いわゆるスクエア形状ではないですが、タイトリストから発売されている「907D1」ドライバーも注目を集めています。このドライバーは構えて見ると三角(!)としか言いようのない形状をしています。タイトリストといえば、伝統的形状を重んじる保守派のイメージの強いメーカー。そうしたメーカーが、これまでのゴルフクラブの形状の伝統を破壊するようなクラブを出すのには、多少の違和感を感じずにはいられません。

しかし、クラブ性能の進化の潮流はそうしたゴルファーの違和感すら超えて、新しいヘッド形状を生み出す方向へ向かっているようです。
>>次は、テーラーメイドBURNERについて>>
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